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【食堂のおばちゃんの人生相談】38歳・会社員のお悩み

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.04.16 11:00 最終更新日:2021.04.16 11:00

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

 

【お悩み/息切れさん(38)会社員】
 数カ月前から妻(33歳)が、夜中にこっそりメールをしている。男がいるのではないかと思う。メールを盗み見したいが、なんとか自制している。ちなみに、セックスレスではありません。ご指導ください。

 

 

【山口先生のお答え】
 33歳人妻……この肩書だけですでにエロいですね。世の風潮を考えると、私にも「取り越し苦労です」と断言する自信がありません。本当にお気の毒です。

 

 で、一応最悪の事態を想定した上で、あなたが奥さんとの関係をどのようにしたいと望むのか、まずそこをはっきりさせましょう。

 

(1)男がいるなら離婚する
(2)男がいても離婚したくない

 

(1)なら何も申し上げることはありません。気の済むようにして下さい。腹の虫が治まらなければ、浮気の証拠をいろいろ集め、慰謝料を請求する手もあります。(2)の場合、選択肢は三つです。

 

A.話し合う
B.気付かない振りをする
C.三人で仲良くする

 

 Aはやめた方が良いと思います。夫婦の関係を悪くする危険大です。奥さんが男に夢中になっていたら、誰が何を言っても無駄ですし(男にトチ狂ってる女は他人の意見なんか聞かない)、ちょっとよろめいている程度なら、ご主人に知られたことが逆効果になって、男への傾斜を深めたり、ご主人を逆恨みしたりしかねません。

 

 Cは常人には難しい境地なので、お勧めはBですね。「愛は4年で終わる」という説があるくらいで、熱いものは必ず冷めるのです。奥さんもいずれ男と別れます。黙って放っておきましょう。

 

 ご参考までにデビッド・リーン監督『逢びき』をご覧下さい。激しい恋を諦めて帰宅した妻を迎える夫の「で、君は終わったの?」の台詞に、人の世を知る大人の男の魅力が詰まっていますよ。

 

やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

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