●騰がる根拠3/利便性が増し信頼性が上がる
「3月30日、大手オンライン決済企業の『ペイパル』が、ビットコインを取り扱うサービスを発表しました。日本でも、ビックカメラやコジマなどの家電量販店、居酒屋、回転寿司店、病院、キャバクラなどで使えるようになっています。
ビットコインが『おサイフケータイ』のようにスマホで使えるようになるのは、遠い未来ではないでしょう。使える場面が増えれば信頼性が上がり、信頼性が上がれば使う人も増える、というわけです」
以上、3つの根拠を挙げたナカモト氏。だが、投資で難しいのが、売るタイミングだ。いつ売ればいいのか?
「 “ガチホ” でOKです! ガチでホールド、つまり売らずにずっと持っておくのです。
僕は、ビットコインは米ドルや金に取って代わる存在だと思っています。ビットコインが、現在のドルや金の価値になると考えると、1BTCが6300万~6500万円になる計算です。この1年で急速に保有者数が増え、価格上昇の速度もアップしていることを考えると、3年以内に1BTC=5000万円になっても不思議ではありません」
大きな値上がりが見込める以上、黙って持っているほうがいい――。細かく売買して利益を出していく方法もあるが、“ガチホ” なら、毎日の値動きを気にする必要はない。
「もちろん、多少の上下はあると思います。2021年でいえば、年末までゆるやかに上がりつづけて、年内に1000万円に届くか、5月に一回値下がりして、その後ゆるやかに上がっていくか。いずれにせよ、今すぐに飛びついていいと思います。仮に暴落しても、最終的には損はしませんから」
とはいえ、初心者が面食らうのが「1BTC=700万円」という価格。700万円を簡単に用意できるサラリーマンは、多くはないだろう。
「いえ、GMOやDMM、bitFlyerなどの大手業者では、どこも500円や、0.001BTCくらいから買うことができるんです。資産が増えていくことを実感するためには、毎月5000円ぐらいを積み立てていくのがいいんじゃないでしょうか。
今、サラリーマンの間で『つみたてNISA』や『iDeCo』が人気ですが、数年後の資産額には、驚くほどの差がつくと思います」
資産を複数の口座に分散しているというナカモト氏は、Zoom越しに、そのひとつを見せてくれた(冒頭の写真)。“ガチホ日本一” のビットコイン長者の残高を見て、「投資は自己責任だ」と自戒しつつ、取材後すぐに口座開設を申し込む写写丸だった……。
※ノウハウ満載のナカモト氏の著書『つみたてNISA、iDeCoより「積み立てビットコイン」を始めなさい~毎月5000円から資産を増やす!!~』が、4月30日に双葉社より発売
(週刊FLASH 2021年5月4日号)