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高知県発・魚屋さんが作った「寄生虫入りボールペン」が大ヒット!

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.04.24 11:00 最終更新日:2021.04.24 11:00

高知県発・魚屋さんが作った「寄生虫入りボールペン」が大ヒット!

ボールペン内のアニサキスはオイルに漬けられた状態で、2週間程度は中で生きているという

 

「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」と詠まれたように、カツオのうまいシーズンがやってきた。そういえば、カツオには「アニサキス」という寄生虫がいるのでは? とネット検索していると、何やら「アニサキスボールペン」なるものがSNS上で話題になっているのを発見。写真を見ると、たしかに線虫がボールペンの透明部分にウニョウニョと……。しかもこれを作って売っているのが、まさかの魚屋さん!

 

 

 というわけで、この「アニサキスボールペン」を製造販売している高知の「多田水産」多田拓浩社長に話を聞いた。

 

ーーなぜこんなものを作っているんですか?

 

「きっかけは、ツイッター上でつながっているFUNAさん(@FUNA84)が、このボールペンを作っているツイートを見たことです。作り方を教えてもらって、自分で作るようになったのが3月から。理由といっても、そんな深いものはないんですよ。ただ、おもしろいと思って。店に来てくれる人が一人でも増えたらいいなと。それくらいのことなんです」

 

ーーネットで話題になって、反響はありましたか?

 

「孫が欲しいと言っているから、送ってくれ」といった電話がかかってきますよ。『通販はやってないんですよ』と言うと、わざわざ買いにきてくれたり。神奈川から来られたお客さんもいました。『飲み屋でボールペンの写真を見て盛り上がって、そのまま新幹線に乗って、レンタカーでここまで来た』って(笑)。これまで30本近く作りましたが、おかげさまで作るそばから売れていきますね」

 

ーーボールペンだけ買ってもいいんですか?

 

「もちろん、いいですよ。うちは魚屋だから、本当はカツオも買ってほしいんですけどね(笑)」

 

ーーそれほど人気なら、量産すれば儲かるのでは……

 

「いやいや、そんなには無理です。ボールペン1本に30匹ぐらいのアニサキスを入れるんですけど、そんなには取れません。1本も作れない日だってありますから。それに、店をやっている時間は食中毒の恐れもあるので、(寄生虫に触れるような)作業はできないんです。閉店後に残業して、一人でちまちま作っている状況ですから」

 

ーーちなみにアニサキスって、よくいるものなんですか?

 

「カツオの内臓にはよくいますが、身の中にいることはまずありません。2018年、アニサキスが話題になったことがありました。あの年はすごく多くて、身の中にまでいるのも多かったです。しかし、それは本当に例外ですね。私はカツオばっかり、ひたすら捌いて30年くらい、年に数万本のカツオを切りますけど、身の中にいるのは年に1例か2例。安心してカツオを食べてください」

 

 通信販売はなく、「道の駅 かわうその里 すさき」内にある多田水産の店舗でのみ購入が可能だ。1本950円(税込み)。興味ある方は高知へGO! ただし、売り切れ御免です。

 

「多田水産 道の駅 かわうその里 すさき店」の住所は高知市須崎市下分甲263-3

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