■問題
A社、B社という2つの会社の求人広告によると、つぎの2点が違うだけで、ほかの条件は、まったく同じだった。収入の点から考えて、どちらの会社を選んだほうがとくか。
<A社>年俸100万円。1年ごとに20万円ずつ昇給。
<B社>半年俸50万円。半年ごとに5万円ずつ昇給。
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↓(解答は下にあります)
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■解答
B社。実際に年収を計算してみれば、毎年、B社のほうがつねに5万円だけ多いことがわかる。
1年め
A社 100万円。
B社 50万+55万=105万円。
2年め
A社 120万円。
B社 60万+65万=125万円。
3年め
A社 140万円。
B社 70万+75万=145万円。
■解説
この問題が、意外に、数学に堪能な人たちをまごつかせるというのには、理由がある。それはこの人たちが、できるだけ抽象的、一般的な水準で、たとえば、昇給率とか、昇給の一般式などを考えようとするからにほかならない。
しかし、この問題に関するかぎり、じつは、そんなめんどうなことをする必要はない。解答に示したように、1年め、2年め、3年めと、具体的に数字をあてはめてみれば、それでよいのである。この問題は、かえって、ずぶのしろうとに分のよい問題となっている。
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