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食堂のおばちゃんの人生相談「会話がなくなった娘と関係修復したい」
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.07.19 11:00 最終更新日:2021.07.19 11:00
食堂のおばちゃんの人生相談「会話がなくなった娘と関係修復したい」
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/匿名希望(53)会社員】
大学生の娘とは高校生の頃から会話がなくなり、毛嫌いされています。私に愛想を尽かした妻が、日夜娘に悪口を吹き込んだ影響でしょう。子供の頃は私としか風呂に入らなかった娘なのに。どうやって関係を修復したらいいかわかりません。
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【山口先生のお答え】
う〜ん。難しいお悩みですねえ。実は、私と亡父の関係がご相談者さんと娘さんそっくりなんです。私は母親っ子だったせいもあって、毎日のように母から父の悪口を吹き込まれて育ったため、普通の娘が持つ父に対する情愛が育たなかったのです。
まあ、母の言い分もわかりますけど、あまりにも一方的な欠席裁判で、今なら「じゃあ何故パパと結婚したの?」と言ってやりますけどね。
ただ、こういう感情はある程度の年齢になって、親を客観的に見られるようになると、修正されていくものだと思います。
特にご相談者さんの場合、娘さんは小さい頃は父親っ子で、お父さんと一緒じゃなければお風呂に入らなかったくらいですもの。娘さんがもう少し大人になってご両親を公平な目で見られるようになれば、昔の感情を取り戻せる……と願っています。
親父は辛い生き物ですね。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中