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食堂のおばちゃんの人生相談「職場のクーラーが強すぎる」
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.08.06 11:00 最終更新日:2021.08.06 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/匿名希望(50)会社員(男性)】
会社がクーラーの効きすぎで寒くてたまりません。しかし寒がっているのは私1人で、同僚はさらにクーラーを強くしようとします。多数決では負けてしまうので、どうしたらいいのか……。
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【山口先生のお答え】
あらら、お気の毒に。女性ならほとんどあなたに同感ですよ。電車やバスの温度って、背広を着た男性を基準に設定してあるようで、真夏でも薄着だと寒いんですよ。だから弱冷房車って、女性に人気でしょう? クーラーの使いすぎはエネルギーの無駄遣いだし、なんとかしてほしいですよね。
だいたい、夏は亜熱帯になる日本で、背広着て仕事させるのが悪いと思います。フィリピンみたいに半袖開襟シャツを夏の正装に決めてしまえば、みなさんもう少し楽になるんじゃないでしょうか。
そしてご相談者さんのお悩みですが、やっぱり武装するしかないでしょう。毛糸の帽子、手袋、膝掛け、マフラー……このような防寒グッズを身に着けて、いかにその会社が無駄なエネルギーを使っているか、無言で訴えましょう。
もしあなたの会社に女子社員がいるなら、きっと同じく寒さに震えているはずなので、共同戦線を張るのもグッドです。女子の訴えに男は弱いし、それに作戦会議で頻繁に会ううちに、恋の花が咲くことだってありますからね。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中