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著者が語った『ストレスフリー超大全』不安は「話す」「書く」「運動」で消える
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.08.15 11:00 最終更新日:2021.08.15 11:00
バカ売れ本の著者に無茶ぶりして聞きました。
「中身を1行で教えて!」
著者の樺沢紫苑さんによると、『ストレスフリー超大全』のポイントは「不安は『話す』『書く』『運動』で消える」だそうです。
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ストレスの原因である「悩み」とは、「どうしていいかわからない」状態のこと。本書では悩みを「To Do」に置き換えます。どんな悩みも、方向性さえ見えれば解決する。
たとえば職場の人間関係。
まず人間は、脳の扁桃体の働きで、反射的に相手を好きか嫌いか判断します。脳がいったん「嫌い」と判断すると、相手の悪い面ばかりを探してしまい「本当に嫌い」になる。
人づき合いのコツは「嫌い」という感情を減らすこと。好き嫌いではなく、親しくしたい人かどうかで判断する思考を身につければ、「嫌いな人」はほとんどいなくなります。
「1:2:7の法則」というものがあり、10人の知人のうち、1人はあなたが嫌い、2人は好き、7人は中立。つまり、誰からも嫌われないとか、全員と仲よくするのは不可能。ストレスは自分で作っている部分があり、抗(あらが)うほど苦しくなる。今の自分を認めるだけで、すごく楽になります。
また「何もしない」ことが不安を生む。じっとするよりも、100mを全力疾走したほうがいい。運動は心を整えます。
おすすめは「朝散歩」。日光を浴びれば、セロトニンという感情を司る脳内物質が出て、気持ちが楽になります。
本書では脳科学と心理学の解決法を多く示しましたので、『家庭の医学』みたいに、一家に1冊置いてください(笑)。
かばさわしおん
精神科医、作家。1965年、札幌生まれ。札幌医科大学医学部卒。2004年からイリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。YouTube「樺沢紫苑の樺チャンネル」やメルマガで累計60万人以上に精神医学や心理学、脳科学の知識、情報をわかりやすく伝える。著書は37冊
(週刊FLASH 2021年8月17日・24日号)