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食堂のおばちゃんの人生相談「健康情報が多すぎる」
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.08.23 11:00 最終更新日:2021.08.23 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/見えぬ光(34)無職】
巷に溢れる健康情報が多すぎて、何を信じていいのかわかりません。ひとつの健康法が出てきたと思ったら、必ずその逆の説が登場する始末。いったい何を信じれば!?
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【山口先生のお答え】
まったく仰る通りですよ。私が子供の頃なんか「ご飯食べるとバカになる」とか「刺身は野蛮」とか、和食は徹底的に貶められていました。それが今や世界の健康食、世界文化遺産登録ですからね。
ダイエット法も山のようにあるでしょ? 以前は鈴木その子式の油カットが人気だったけど、今は糖質抜きダイエット一人勝ちだし。
そうそう、林檎とかパイナップルとかゆで卵とか、一品食べダイエットも流行しましたねえ。
だから、常識で考えて「よさそうなもの」を選ぶしかないと思いますよ。食品をバランスよく食べて暴飲暴食を避けるとか。そして個人差があるので、他人によくても自分に合うかどうかはわかりません。まずは試してみましょう。
目安は1カ月〜3カ月です。人間の細胞は28日周期で入れ替わるという説があるので、本当に健康にいいなら1カ月目から効果が現われ始め、3カ月でかなり体質が改善されるはずです。
だから3カ月やってダメだったらダメってことです。これって、お見合いの交際期間と似てまして、まとまる話は会って1カ月くらいで結婚が決まるし、3カ月たっても結納にならないと壊れるんですって。経験者だけに納得ですわ。トホホ……。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中