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食堂のおばちゃんの人生相談「孫にいろいろ買ってやりたいが、娘が嫌がる」
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.09.06 11:00 最終更新日:2021.09.06 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/じぃじさん(63)会社員】
娘に子供が生まれました。いろいろ買ってやりたいのですが、娘が嫌がってしまいます。どう対応したらいいでしょうか。
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【山口先生のお答え】
これはよく聞くお悩みですね。祖父母が孫に買ってあげたいものが、両親から見ると健康によくなかったり、教育的見地から歓迎できなかったり……。まあ、実の娘さんとはいえ、お父さんとは別の心と別の身体なので、意見が一致しなくたって当たり前です。
でも、じぃじさんはラッキーですよ。お姑さんとお嫁さんだとなかなかコミュニケーション取りにくいですが、実の親子なら話し合えばいいんですから。
娘さんに「君が子供のために買ってあげようと思うものは何?」とお聞きになればよろしいと思いますよ。「じゃあ、代わりにお父さんが買ってあげるよ」と仰れば、娘さんも喜ぶはずです。めでたし、めでたし。
私の高校の同級生には、孫がいる人が何人かいるんです。彼らや彼女らからお孫さんの話を聞くと、母(87歳)に孫の顔を見せてあげられなかったことを、ちょっぴりすまなく思っています。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中