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ふるさと納税は「9月10日に楽天で」が正解!年収600万円なら最大で1万3745円分もポイントゲット
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.09.08 06:00 最終更新日:2021.09.08 06:00
数年前にブームを巻き起こした「ふるさと納税」。自己負担額2000円を超える自治体への寄付金が、翌年の所得税と住民税から控除される制度だ。
しかし、各自治体が寄付金を目当てに、豪華な返礼品を用意する返礼品競争がエスカレート。その結果、2019年6月に「返礼品は寄付額の3割以内」が法制化されたことで、ブームは去ったかと思われた。
【画像複数あり】ふるさと納税「楽天スーパーSALE」を用いた完全「攻略テクニック6カ条」
だが、2020年度のふるさと納税による寄付総額は、約6725億円で過去最高を記録。再ブームどころか、今までにない盛り上がりを見せているのだ。
背景にあるとされるのが、コロナ禍による巣ごもり消費の増加だが、「それだけではない」と解説するのが、比較サイト「ふるさと納税ガイド」の飛田啓介さんだ。
「コロナ禍により、飲食店に卸していた生産者や加工業者も、大きなダメージを受けています。品物が余っているぶん、ふるさと納税の返礼品が増量されたり、寄付金額が下がっていたりするケースが多いのです。そのぶん、お得なわけです。もちろん、ふるさと納税で生産者さんたちを支援しよう、という方も増えています。
また『3割ルール』導入後、各自治体が創意工夫したことにより、以前より魅力的な返礼品が増えていることも見逃せません」
2013年からふるさと納税をスタートさせ、お得な返礼品を日々、探し続けている飛田さんが「今はこれがいちばんお得です!」と激オシするのが、楽天の運営する「楽天ふるさと納税」だ。
「ふるさと納税のサイトはいくつもありますが、楽天の強みはなんといってもポイント還元です。さまざまな技を駆使すれば、最大で30%以上のポイント還元を受けることが可能です。私も楽天ふるさと納税で毎回、20%以上のポイントをもらっています」(飛田さん・以下同)
そして、この9月というタイミングで楽天を利用するべき、という理由は「楽天スーパーSALE」の開催期間だということ。
「『スーパーSALE』は年に4回おこなわれ、今年の9月は4日から11日までです。この期間は激安商品が多く出るだけでなく、ポイント還元率がアップするチャンスです。ふるさと納税には年間2000円の自己負担がかかりますが、それを上回るポイントを受け取ることができます」
楽天ポイントは、楽天市場だけでなく、アプリやクレジットカードを介せばコンビニやスーパーでも使用可能。ほぼ現金と同じ使い勝手だ。
「スーパーSALEは12月にも開催されますが、ふるさと納税は年末に向けて、加速度的に寄付が増えていきます。なので、12月には人気の返礼品は品切れになってしまうことも多いのです。そういう意味でも、9月が最大のチャンスといっていいと思います」
では、具体的に得するふるさと納税のやり方を見ていこう。
まず最初に知るべきは、自分のふるさと納税の「上限額」だ。上限額を超える部分は、控除とならないので注意が必要となる。上限は年収や家族構成などによって異なる。ふるさと納税を扱うサイトには、上限を計算してくれるシミュレーションのコーナーがあるので、それを使えば簡単だ。
上限がわかれば、次はどの返礼品を選ぶかになる。
「返礼品は、大きく分ければ贅沢品か、家計を助ける日用品か、ということになるでしょう。まずは各サイトの人気ランキングを見るのが手っ取り早いですね。また、寄付金が多い自治体は、それだけ魅力的な返礼品を揃えているということなので、そこから見ていくのもおすすめです」
2020年度にもっとも多くの寄付金を集めたのは宮崎県都城市。同市の返礼品には、ブランド肉や焼酎など、魅力的な品々がズラリと並ぶ。ほしいものに目星をつけたら、いかに多くの楽天ポイントをゲットするかを考えよう。
「楽天市場のアプリから、楽天カード決済にして寄付をすると、それだけで3.5%のポイントがつきます。それ以外にも、無料でポイントがアップするキャンペーンがいくつもあるので、それらをできるだけ利用するのがポイントゲットのコツです。
また、楽天には『SPU(スーパーポイントアップ)』という、楽天グループのさまざまなサービスを使うことで、ポイント還元率がアップしていくシステムがあります。『楽天モバイル』『楽天証券』などをすでに使っていればいいですが、還元率アップのためにわざわざ使う必要はないでしょう」
「楽天スーパーSALE」は、ポイントをアップさせる最大のチャンス。ひとつのショップで1000円(税込み)以上の買い物をするごとに、ポイントが1%ずつアップし、最大でプラス9%のポイントがつく「ショップ買いまわり」がおこなわれるからだ。
「高額の寄付を少数の自治体にすると上限額にあっという間に達してしまいます。そこで注目は、1000円、2000円の寄付。最近はこの金額の返礼品が増えています。寄付を小口にして寄付の先を増やせば、ポイントアップが可能になります」
なお、「買いまわり」でもらえるポイントの上限は7000ポイントとなっているので、注意が必要だ。
「それから、『5』と『0』のつく日に楽天カードで買い物をすれば、さらに2%のポイントアップです。今回のスーパーSALEで該当するのは、9月10日金曜日。
ほかにも『スーパーSALE』期間中に税込み3980円以上の買い物をすると、ポイントが1%アップする『39キャンペーン』や、楽天イーグルス、ヴィッセル神戸、FCバルセロナが試合に勝ったら、翌日の買い物でポイントが1%アップする『勝ったら倍キャンペーン』もあります。前日にチームが勝つことを祈りましょう」
ちなみに、9月9日には楽天イーグルスの試合がある。この日、楽天が試合に勝ったとして、年収600万円の共働き家庭が9月10日にふるさと納税をすると、いくらポイントをゲットできるか計算した。
寄付金の上限額は7万7000円。2万円を3件、1万円を1件、2000円を1件、1000円を5件、総額7万7000円のふるさと納税をすると、10店舗での「買いまわり」達成となり、6930ポイントがもらえる。決済は楽天市場のアプリから楽天カードでおこなえば、さらに3.5%分=2695ポイント。
楽天モバイルのユーザーなら、さらに1%=770ポイントが追加される。9月10日は「0」のつく日なので、2%分=1540ポイントの加算も発生。さらに「勝ったら倍キャンペーン」「39キャンペーン」にエントリーしていれば、各1%アップで1540ポイント。計17.5%、1万3475ポイントをゲットできることになる。
もちろん、ふるさと納税の返礼品ももらえる。返礼品の価値が寄付に対して3割だとすれば、2万3100円分の商品となり、楽天ポイントと合わせれば、3万6575円の価値となる。自己負担分2000円を引いても、3万4575円もお得となるのだ。
「当日に慌てて返礼品を探すのではなく、準備しておいたほうが失敗せずにすみます。そして、来年の確定申告を忘れずに!」
決戦は金曜日。9月10日が勝負だ!
取材協力・ふるさと納税ガイド
(週刊FLASH 2021年9月21日号)