食堂のおばちゃんの人生相談「夫の給料が安くてお金が貯まらない」

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える！

【お悩み／専業主婦は高嶺の花さん（40）主婦】

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　夫の給料が安くてお金が貯まりません。とはいえ私は育児であまりに忙しくて仕事はできないのですが…。

【山口先生のお答え】

　こんな相談、清張賞の賞金500万円、半年で全部呑んじゃった私にしたって、ダメですって。

『いきなり！黄金伝説。』（テレビ朝日系、2016年まで放送）の「1ヶ月1万円生活」とか、ああいう節約バラエティ番組を参考になさったほうがいいですよ。

　ただ、あれは期限を決めて “ゲーム” として挑戦しているから、楽しくできるのだと思います。本気であれを真似したら、1年後には精神的にひどく落ち込んでしまうのでは……。

　そうだ！　あの番組を参考にして、毎月節約方法を変えるっていうのはどうですか？　それなら月ごとにリフレッシュして、新たな気持ちで節約できるかも。そして、5年頑張ればお子さんは小学生だから、パートにも出られるし。お役に立てなくてごめんなさい。

やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合（東京都千代田区）の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』（徳間書店）が発売中