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食堂のおばちゃんの人生相談「21回女性に振られ…もう異性はどうでもいい」
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.09.17 11:00 最終更新日:2021.09.17 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/肉・ジャガーさん(47)会社員】
これまで21回女性に振られ、正直、異性はどうでもよくなりました。これからは趣味に没頭して独身生活を楽しみ、いっそ女性を拒否し続けようかと思ったりもします。この考え方をどう思われますでしょうか。
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【山口先生のお答え】
う~ん。私は趣味・実益・生き甲斐を兼ねた “執筆活動” に没頭して独身生活を楽しんでおりますが、べつに意識して男性を拒否していたわけじゃないんですよね。成り行きのまま生きていたら、こうなったわけで……。
むしろ、ガチで “かくあらねばならぬ” と思い込んで生きていたら、途中で挫折して変な男に引っかかった可能性もあるし。そうしたら母親に孫の顔を見せてやれて、案外そのほうがよかったかもしれないけど……。
肉・ジャガーさんはどうなの? 女性を拒否する生き方ができると思いますか? わざわざ相談するってことは「そんな、もったいない!」って、言ってほしいんじゃないですか?
私は人間関係はすべて「ご縁に始まり、相性で続く」と思っています。縁あって親子や夫婦に生まれても、相性が悪いとご縁が切れちゃうんですよ。だから、肉・ジャガーさんに伴侶が出来るかどうかは、ご縁次第ということです。
でも、異性というのは、恋人・愛人・伴侶、つまり “やれる相手” 以外は無用かというと、それは違うのではないでしょうか。
異性であっても友人とか仲間・同志という人はいると思うし、異性とそういう関係を結べるのは幸せなことだと思うんです。
昔 “友達以上恋人未満” という言葉が流行りましたが、非常に心地よい関係だと思います。ゆるやかな絆で結ばれるわけですから。
だから、ちょっとときめいたからってすぐアタックするのではなく、しばしそのときめきを楽しむ余裕を持ったら如何でしょう?
そうすると、自ずと彼女の距離も変わってくると思いますよ。
まあ、私の言うことだから、あんまり当てにならないけど。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中