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動物界の大谷翔平! 多摩動物公園の「ショウヘイ」は“本家”とそっくりな性格でMVP級の人気トラ
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.10.22 15:53 最終更新日:2021.10.22 18:32
メジャーリーグを席巻し、最終戦で46号を放つも、惜しくも2本差でホームラン王を逃した大谷翔平(27)。しかし打者として155試合に出場、打率2割5分7厘、46本塁打、100打点。さらにア・リーグトップの8三塁打を放ち、「三塁打王」に輝いた。
投手としても9勝2敗、防御率3.18、奪三振156と大活躍。MVPも間違いなしと讃えられるほどの成績を残したのは、まさに“奇跡”だ。
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じつは、日本国内にも“奇跡”の「ショウヘイ」が存在するのだ。多摩動物公園にいるアムールトラのショウヘイは、大谷翔平から名前をもらった2歳のオスで、園内でも随一の人気者だ。現在の担当飼育係に話を聞いた。
「多摩動物公園では、園で生まれた歴代のアムールトラに、そのとき活躍しているアスリートにちなんで命名しています。ショウヘイが生まれた2019年は、大谷選手がエンゼルスで活躍しており、満場一致で決まりました」
ショウヘイは2頭のメスの弟として生まれたが、母トラが高齢で、久しぶりの出産だったため産道が固く、先に生まれた2頭は脳内出血を起こして出生後すぐに死亡。姉たちが産道を広げてくれたため、ショウヘイだけが生き残った。生まれたときから“奇跡のトラ”なのだ。
「現在2歳になったのですが、とても活発で人やほかのトラに対して“なつっこい”性格。成獣はある程度年齢を重ねると、動きや挙動が落ち着いてきますが、2歳という若さゆえに、ショウヘイはひとつひとつの行動や動きが大きい印象ですね」(飼育係)
大谷はおおらかで茶目っ気のある性格でも知られる。ショウヘイも人懐こく、愛されキャラのようだ。
「放飼場にいるときは、しなやかな体の動きに注目してください。牛骨や段ボールで遊んでいるときも、ショウヘイの無邪気な一面が観察できますよ」(飼育係)
野球少年のように目をキラキラさせてプレーする大谷のように、ショウヘイも体を動かして遊ぶのが大好き。また、礼儀正しいところも本家の大谷に似ているという。
「野生の本能を失わせないために、基本的に必要以上の声掛けはしないように接しています。ですが、号令や飼育の指示(動き)に従うというのも、動物園で暮らすためにはとても大事な要素。その点、ショウヘイは飼育係の号令(たとえば獣舎の出入り)には、とても従順です。ほかのトラに対しても、しっかりと挨拶行動が取れて紳士的なんです」(飼育係)
シーズン中、際どい球をボールと判定されても、頷きながら納得した様子で審判のジャッジを尊重する大谷。全米のファンから「シンプルで謙虚だ」「とても礼儀正しい」と称される大谷のように、ショウヘイも紳士なトラなのだ。
担当飼育員に「本家の大谷翔平と被る特徴はありますか?」と聞いたところ、「ここ一年間は急激に体が大きくなった」とのこと。
肉体改造によって193cm、95kgの筋骨隆々の肉体を手に入れた大谷。ショウヘイも2歳の成長期、ぐんぐんとパンプアップ、巨体を誇る立派なトラに成長するに違いない。目指せ、動物園界のMVP!
写真・望月仁