食堂のおばちゃんの人生相談「長ネギが大嫌い！なんとかなりませんか？」

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える！

【お悩み／匿名希望（44）自営業】

　子供の頃から長ネギが大嫌いです。外食するとかなり使われているので困ります。なんとかなりませんか？

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【山口先生のお答え】

　よくわかります、そのお悩み！ 実は私、好き嫌いはないのに、白い牛乳が飲めないんです。カフェ・オレやミルクココア、アイスクリーム、グラタンやクリーム煮は大好きなのに、白いままの牛乳は、飲み込んだ途端に吐いてしまうんですよ。

　牛乳は学校給食の定番でしょ。これが飲めないと悲惨ですよ。担任には小学校一年のときから毎日午後4時まで残されて無理やり飲まされて吐いてたし、同級生にはいじめられたし、私は今でもあの人たちの顔は見たくありません。

　モロヘイヤが嫌いっていうなら一生不自由しないで暮らせるのに、人生は不公平ですよね。

　さて、長ネギは和食につきものって感じで、かなり難敵ですね。飲食店なら「ネギなし」って注文できるけど、既成の総菜や弁当に入ってるネギは、こまめに取り除く以外に方法がないかも……。

　でも、間違っても長ネギ食べる努力なんかよしましょうね。人生は短いんです。無理して嫌いなもの食べることありませんよ。

やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合（東京都千代田区）の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』（徳間書店）が発売中