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食堂のおばちゃんの人生相談「物が捨てられず、部屋が埋まっている」
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2021.11.15 11:00 最終更新日:2021.11.15 11:00
「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!
【お悩み/ねむり猫さん(51)パート】
物が捨てられません。まだ使える、いつか使う、もったいないで、部屋が物で埋まっています。
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【山口先生のお答え】
なるほど、よくわかります。人間は “捨てる派” と “溜める派” に分かれていて、うちは私が捨てる派、母と兄が溜める派です。
母は通販カタログを見ては似たような服やバッグを注文するので、どんどん溜まっていきます。兄は昔の仕事で使っていた道具、企画書の果てまで捨てることができません。いつか使うのではないか、役に立つ日が来るのではないかと思って溜めています。
だから母と兄の部屋は物で埋まっていて、足の踏み場もないくらいです。2匹のDV猫が遊び場にしていて、時々積み上げた雑貨の上でウンコまでしています。悲惨でしょう?
こういう悲惨な目に遭いたくなかったら、捨てなさい。1年間1度も使わなかった物は、だいたい一生使わないですから。
私の場合、洋服は1枚買ったら1枚捨てます。洋服代の上限は昔は1万円、今は1万9800円で、安物ばかりですけどね。先月リサイクルショップに持ち込んだら、ワンピース3枚で50円でした。これも結構悲惨かも。
やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中
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