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FLASHが初公開した「ほったらかし投資」で編集部員も1割増…凄腕FPが“新ファンド”も解説

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2022.02.25 06:00 最終更新日:2022.02.25 06:00

FLASHが初公開した「ほったらかし投資」で編集部員も1割増…凄腕FPが“新ファンド”も解説

「ほったらかし投資」資産運用シミュレーション

 

「コロナ禍もあり、一昨年から『投資を始めたい』という人がかなり増えています。さらに、日用品から食品まであらゆるものの値上げが続くのに、4月からは年金支給額が0.4%減少する。いまこそ投資を始めるべきです」

 

 そう語るのは、積立投資で資産を2倍にしたファイナンシャルプランナーの横山光昭さんだ。その投資法を「ほったらかし投資」と名づけ、本誌で公開してもらったところ、後追い記事が続々登場した。

 

 

「ほったらかし投資」の方法は簡単。運用益が非課税になる「つみたてNISA」、掛金も全額所得控除になる「iDeCo」で「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」を毎月積立投資するだけだ。

 

「iDeCoでは、私だと毎月2万3000円が上限額なので、多額の投資はできませんが、2017年から127万円を積み立てた結果、現在の評価額は190万円くらい。年利16.7%で推移しています」

 

 本誌は、金融庁の「資産運用シミュレーション」で横山さんの運用成績をもとに20年めまでの資産の増え方を算出した。手数料、税金などは考慮しない概算値になるが、複利効果が加わり、積み立てた元本の約8倍の金額にまで膨れ上がることになる。ここに、年間40万円まで最長20年間、運用益が非課税となる「つみたてNISA」などを組み合わせ、毎月5万6000円を積立投資すると、20年めに1億円を突破する。資産1億円の“億り人”も夢ではないのだ。

 

 実際に横山さんのアドバイスを受けてiDeCoを始めた本誌編集部員は、リスクを取り「新興国株式」ファンドを多めに組み込んだため、コロナ禍を受けて成績は悪かったが、それでも利回り10%以上をキープできた。

 

「今の年利16.7%は少々できすぎですが、年利5、6%で運用しても20年めに資産を2倍にすることは十分に可能です」

 

 横山さんの推奨ファンドは、世界の株式全体に投資する「全世界株式」投資信託。これまでは「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」の一択だったが、新しくお得なファンドが現われたそう。

 

「『eMAXIS Slim全世界株式』といういい商品が出てきました。楽天よりも信託報酬が安い。SBI証券のVシリーズも同様です。もちろんこれまでどおり楽天の全世界株式でもいいのですが、検討してもいいと思います」

 

 さらに、横山さんは「実際に投資を始めて慣れてきたら、少し手間ですがリスクを分散するため、さまざまなインデックスファンドを組み合わせるのがいいです」とも。

 

「私は全世界株式を30%、米国株式42%、先進国株式14%、新興国株式14%の割合で組み合わせて『ほったらかし投資』をしています。今までは国内株式も入れていたのですが、日本は、給料が上がらない状況で物価が上がる厳しい局面になりかねません。対する米国は物価上昇と給料増が結びついた、“いいインフレ“になる可能性があります。やはり、米国株は長期的にみて強いです」

 

 ほったらかし部分を投資の核に据え、そこにアメリカの個別銘柄株を加えるのもひとつの手だ。

 

「たとえば米国株は1株から日本の証券会社でも買えるようになっていて、アップル株なら約2万円ほどで買えます。

 

 7、8割をほったらかし投資にし、残りで世界経済を牽引するGAFAM(グーグル、アマゾン、フェイスブック=現・メタ、アップル、マイクロソフト)の個別銘柄でちょい足しするのはありだと思います。ただ、メタが株価を大幅に下げるなど、アメリカの個別株は乱高下が激しいんですよ。私自身、リモートワークで使う、米国の『Zoom』株を約330ドルで購入しましたが、いまは約130ドル(2/18時点)。かなりやられています(笑)」

 

 やはり世界経済全体に投資する全世界株式ファンドを買い、「長期、分散、低コスト」でほったらかすのが基本だ。

 

「ここ2年ほどで投資を始めた人は、今年1年ちょっと下がっただけで『やっぱり投資はダメじゃない?』と投資をやめかねません。それでは意味がないんです。私も2018年は年初から年末にかけて全世界株式インデックス・ファンドが10%近く下がったこともあります。一時的な値下がりは全然怖くありません。2、3年経ったら伸びて、いい買い物をしたと実感できるはずです」

 

 急がず、慌てず、ほったらかしが“億り人”への近道だ。

 

よこやまみつあき
2万件以上の赤字家計を診断、改善アドバイスをしてきたファイナンシャルプランナー。『月100円からはじめる! つみたてNISAとiDeCo超入門』など著書多数

 

( 週刊FLASH 2022年3月8日号 )

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