【頭の体操】僕に気がある美女

　電車で通勤しているカトウ君は、最近あることに気がついた。カトウ君の乗る次の駅から乗り込んでくる美女が、かならずカトウ君の前の吊革につかまるのだ。

　座る場所を多少移動しても、やはりカトウ君の前に立つ。そこで、自分に気があると思ったカトウ君は、思いきって彼女に声をかけてみたのだが、迷惑そうな顔をされてしまった。いったい、どういうことなのだろう。
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↓（答えは下にあります）
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＜解答＞

　その美女は、カトウ君が途中で降りることを知っており、カトウ君の前に立っていればかならず座ることができるので、いつもそこに立っていたのだ。

　人間は自分に都合よく考えがちである。カトウ君と同じような経験をした人は多いと思うが、“経験” を役立てることができただろうか。

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