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大型連休まっただ中、お土産のトレンドに変化の兆しが…全国にじわじわ浸透する「オイル漬け」

ライフ・マネー 投稿日:2022.05.04 15:41FLASH編集部

大型連休まっただ中、お土産のトレンドに変化の兆しが…全国にじわじわ浸透する「オイル漬け」

石垣島で売られていたピパーチのオイル漬け(左)と北海道旭川市で売られていたチーズのオイル漬け。どちらも地元の特産品を漬けたものだ

 

 2022年5月、新型コロナウイルスの感染拡大第6波がゆるやかに落ち着きを見せ、緊急事態宣言やまん延防止宣言の発令がないゴールデンウィークを3年ぶりに迎えた。観光地は、久々の行楽を楽しむ人々で賑わいを見せている。

 

 せわしない日々の、束の間の休暇を過ごすなかで、多くの人々が頭を悩ませるのは「お土産」だろう。かつては地元の銘菓が定番だったが、最近、日本各地で目立つのが、特産品をオリーブオイルに漬けた「オイル漬け」の小瓶だ。

 

 

 このトレンドは北から南まで波及しているようで、酪農の盛んな北海道ではチーズが、石垣島では地元で香辛料として使われる「ピパーチ」(ヒハツモドキ)の実が、オイル漬けにして売られている。

 

 石垣島にある土産店の店員も「以前は粉末のピパーチが売れていましたが、ちょっと変わったお土産として、オイル漬けも評判ですね」と語る。

 

 お土産ライターの嶋田コータロー氏に、オイル漬けブームについて聞くと「前からあると思っていました。増えたとしたら、逆に私がその理由を知りたいです」と、驚きの声をあげた。そのうえで、世代間による「お土産」への意識に変化がある、との持論を語ってくれた。

 

「かつては、みんなが同じような定番のお菓子、たとえば長崎に行ったら大きなカステラのように、みんなで楽しめるものを買われていたと思います。また、個包装の大量に入ったお菓子を買って、職場や仲間内で配るといった風景もよく見られました。

 

 あくまで私自身の観察ですが、20代の方になると『これぞお土産』というものがなくなっているように感じます。核家族化の影響や会社の人間関係の変化、さらにはコロナ禍でテレワークが当たり前になったことなど、『お土産を渡す』という文化に影響を及ぼす要因が増えました。

 

 さらに、いざとなればオンラインショップで何でも買える状況や、帰りの荷物を増やしたくない、などの心理も働いているでしょう。

 

 今は見栄えがよく、小さい商品が人気です。実際、先ほどのカステラも、有名メーカーが手のひらサイズのかわいい小箱に入った商品を開発したところ、かなり好評を博しているようです」

 

 お菓子を買って「ばらまき土産」などといわれたのも今は昔。見栄えがよく、小さくてちょっと変わったオイル漬けは、日本中が待ち望んでいた土産の「新定番」となるだろうか。

 

( SmartFLASH )

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