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法隆寺が運営危機で「クラウドファンディング」募集…1日で目標額の2倍に! 「新しいお布施の形」「ご利益ありそう」と驚きの声やまず

ライフ・マネー 投稿日:2022.06.16 20:45FLASH編集部

法隆寺が運営危機で「クラウドファンディング」募集…1日で目標額の2倍に! 「新しいお布施の形」「ご利益ありそう」と驚きの声やまず

2021年4月には聖徳太子の1400回忌がおこなわれた法隆寺(写真・共同通信)

 

 6月15日、奈良県斑鳩町の世界遺産・法隆寺は、コロナ禍で参拝客が減り、運営が厳しいとして、クラウドファンディング寄付を募る、と発表した。

 

 参拝客がコロナ禍前の半分以下に落ち込み、拝観料の収入が大幅減。約18万平方mに及ぶ敷地の設備の管理や、樹木の手入れなど、日常の運営費が足りなくなったのが理由という。

 

 

「奈良にある法隆寺、東大寺、興福寺、薬師寺など観光寺院は、檀家や墓を持たず、収入源は、全国から来る参拝者の拝観料のほか、寄進や写経などの料金です。

 

 法隆寺に所蔵されている国宝や重要文化財など約2500点の修理には、国の補助がありますが、それ以外の美術品の修理費や敷地の管理は、拝観料で賄ってきました。そのため、参拝客が減ると運営に大きな打撃を受けてしまうのです」(社会部記者)

 

 目標額は2000万円。クラウドファンディングのサイト「READYFOR」上で《世界遺産法隆寺―1400年の歴史遺産を未来へ―》として、6月15日午後2時から支援を募ったところ、わずか半日足らずで目標額を達成した。

 

 6月16日19時を過ぎた時点では、支援者数が約2700人。達成額は4300万円以上と、目標の倍以上の額が集まっている。

 

 クラウドファンディングのサイトには、支援者からの応援コメントが続々と届いた。

 

《法隆寺は日本における貴重な歴史遺産です。微力ながら、支援させて頂きます》

 

《大切なプロジェクトに参加させていただき感謝です。無事に工事が完成されることをお祈り申し上げます》

 

《千年先まで、今の姿を残して欲しいです》

 

 また、開始からわずか半日で目標額を達成したことについても、SNS上で驚きの声が上がっている。

 

《クラウドファンディングは新しいお布施の形ね》

 

《昔で言う「寄進」ってことね。ご利益ありそう》

 

 法隆寺は、目標額達成を受け、以下のように感謝の言葉をつづった。

 

《皆様からの多大なるご支援により、支援募集開始の翌朝という予想もしていなかった早さで、第一目標金額の2000万円を達成することができました。これほどまでの反響をいただけるとは思っておらず、一同大きな驚きと共に、法隆寺を大切に想ってくださる皆様の存在、お気持ちを改めて感じ、感謝の念に堪えません。誠にありがとうございます》

 

 607年に聖徳太子が建立したと伝えられる、法隆寺の知名度は国内でも群を抜く。コロナ禍で苦しむほかの観光寺も、同じ方法で“救われる”のだろうか。

 

( SmartFLASH )

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