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Internet Explorerサポート終了で「データが引き継げない!」トラブルが大発生 知っておきたい「移行法」を専門家に聞く
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2022.06.17 19:45 最終更新日:2022.06.17 19:45
インターネットブラウザ「Internet Explorer(IE)」のサポートが、6月16日(日本時間)に終了した。1995年の「Windows95」登場から標準装備され、2000年代までは高いシェアを誇ってきたが、今となっては規格が古く、セキュリティの脆弱性などの理由から、今回の“引退”となった。今後、ユーザーは、マイクロソフトの後継ブラウザである「Microsoft Edge(Edge)」などへの移行が求められる。
16日以降、パソコンでIEを開こうとすると、Edgeが起動するようになっているが、これによって多数のIEユーザーが混乱に陥っている。
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《IEが消失した事でブラウザに保存していたパスワードがわかりません案件が周辺で発生中》
《Edgeクン、、、、IEからパスワードもお気に入りも引き継いでないやんけッ》
IEで使っていたパスワードや「お気に入り」は、そのままEdgeに移行されるわけではないのだ。一体どうしたら……?
「大丈夫ですよ。IEからEdgeへ、使っていた設定が自動的に引き継がれるわけではないですが、移行することは可能です」
そう教えてくれるのは、ITジャーナリストの法林岳之氏だ。
「IEが起動できなくなったからといって、設定などが消えてしまったわけではありません。Edgeを起動し、『設定』から『ブラウザー データのインポート』を選択、インポート元をIEにしてパスワードやお気に入り、閲覧履歴などのデータを移行することができます」
意外と簡単なのだ。パニックに陥らず、落ち着いてやれば大丈夫。
Edgeだけでなく、ChromeやFirefoxなどのブラウザへ設定を移行することも可能。ただし、移行できないデータもあるので注意は必要だ。
「問題は、Edgeが非対応でIEのみに対応しているコンテンツです。個人はいいとして、いまだにIEを使っている法人も多いんです。IEが終了することはかなり以前からわかっていたのに、何をやっていたのかと思うのですが……。
しかし、Edgeには『IEモード』があり、設定すればIEコンテンツも表示可能です。ただし、これも2029年までの期限つきサポートです」(法林氏)
日々、進化を続けるのがITの世界。その便利さを享受するためには、多少なりともついていく努力は必要だ。
「パスワードは、お金も絡んでくる大事なデータ。スマホにメモをしておくとか、紙に書くなどでバックアップしておいたほうがいい。いつパソコンがクラッシュするかもわかりません。大事な写真などもクラウドに保存するなど、備えは必要です」(法林氏)
( SmartFLASH )