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小林よしのり原作『おぼっちゃまくん』がインドで大ブーム! テレ朝担当者は「勢いのありすぎる作風がシンクロ」と分析

ライフ・マネー 投稿日:2022.07.18 06:00FLASH編集部

小林よしのり原作『おぼっちゃまくん』がインドで大ブーム! テレ朝担当者は「勢いのありすぎる作風がシンクロ」と分析

インド版『おぼっちゃまくん』で使われているロゴ(C)Yoshinori Kobayashi / Shogakukan(C)SHIN-EI Animation & TV Asahi Corporation

 

《この物語は、御坊家999代当主・御坊茶魔の華麗にて波乱なる日々のドラマである》

 

 オープニングからこのひと言で始まるのは1989年~1992年に放送されていたギャグアニメ『おぼっちゃまくん』(テレビ朝日系)だ。

 

「月刊コロコロコミック」(小学館)で連載されていた小林よしのり氏の原作漫画は約630万部を売り上げ、アニメも同時間帯の他番組を圧倒する高視聴率を記録した。

 

 

 超弩級の金持ち「御坊財閥」の999代当主で、主人公の御坊茶魔(おぼうちゃま)が発する「ともだちんこ!」「いいなけつ(許嫁)」といった “茶魔語” と相まって、日本で社会現象になった。

 

 近年でも『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で登場人物・貧保耐三(通称・びんぼっちゃまくん)の体の前面だけ服を着ている “びんぼっちゃまスタイル” でバレずに一日を過ごす企画が放送されたほか、俳優の藤原竜也がテレビ番組で『おぼっちゃまくん』を愛読していたことを打ち明けるなど、多くの人の記憶に残る作品だ。

 

 本誌はこの作品について、思わぬ情報をキャッチした。

 

「じつは今、『おぼっちゃまくん』のアニメがインドで放送されていて人気を博しているのです」(アニメ関係者)

 

 人口約14億人を誇り、近いうちに人口世界第1位の中国を抜くとも言われているインド。ヒンドゥー教を始めとするさまざまな宗教、言語、民族が共存する同国は、日本とはまったく異なる文化を形成している。

 

 それにもかかわらず『おぼっちゃまくん』が人気なのはなぜだろうか? 当時の放送局で、アニメの版権を持つテレビ朝日に取材を申し込むと「インドでの放映」を認め、取材に応じてくれた。

 

――『おぼっちゃまくん』のインド放映には、どんなきっかけがあるのでしょうか?

 

「インドでも、日本のアニメが大人気です。テレビ朝日からも、この『おぼっちゃまくん』のほか『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』など数多くの作品を、インドの現地メディアにライセンスしています」

 

――インドからの反響を教えていただきたいです。

 

「ヒンドゥー語、タミル語、テリグ語に吹き替えられて、インド全土で放送されていて、大変大きな反響、ブームが起きています!  インドの放送局担当者によると、おぼっちゃまくんの『唯一無二のユニークさ』や『“学園モノ” という、子供たちに身近な設定のなかで、滅茶苦茶なことが起きるさま』が現地でウケているそうです」

 

――その人気ぶりについて、テレビ朝日としてはどう受け止めていますか。

 

「インドは人口14億人、子供だけで4億人いる、とても勢いのある国です。『おぼっちゃまくん』のアニメが放送されていた1980年代、1990年代は日本にもとても勢いがありました。『おぼっちゃまくん』の “勢いのある(ありすぎる)作風” が、インドという国の勢いにシンクロして、いい形で弾けたのだと思います」

 

――今後も国際的な展開を考えているのでしょうか?

 

「まだ内容は明かせないのですが、ブームになっているインドで、また何か新しいことができないかと画策中です。そして、このインドでのブームを機に、インド以外の地域にも、おぼっちゃまくんを広めていけないかと考えています」

 

 今後、ほかの国でも人気になることがあるかもしれない。

 

 原作者で、「週刊FLASH」で『よしりん辻説法』を連載中の小林よしのり氏からも、「あまりに不思議で驚きだが、子供の人口が圧倒的に多いインドで『おぼっちゃまくん』が人気あるなんて、すごく嬉しい。わしの魂が将来はインドに受け継がれるのか。パワフルな国になるだろうな」と、コメントをいただいた。

 

 もしかすると近い将来、日印友好に「ともだちんこ!」が役立つときが来るかも。

 

( SmartFLASH )

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