樺沢紫苑の『読む！エナジードリンク』言葉にすれば「悩み」も「ストレス」も消える！

 

　11月9日に私の新刊『言語化の魔力　言葉にすれば「悩み」は消える』（幻冬舎）が発売されます。8カ月ぶりの新刊に力が入ります。

 

　私はYouTube「精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル」で、視聴者からの「悩み」「相談」にお答えしています。8年間、毎日更新し続け、総動画数は4千本を超えました。つまり、皆さんからの4千もの悩みに答えてきたことになります。

 

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　それらすべてにまとめて答えるとするなら、どういう回答になるのか？

 

　4000問に対する個別の回答ではなく、あらゆる悩みに対して、万能的に使える「究極の悩み解消法」はないのか？

 

　私は3カ月間、4000の悩みと向き合い、そこに共通する対処法を探りました。そして、その「究極の悩み解消法」が見つかったのです！

 

　それが「言語化」です。

 

　今回、発売される『言語化の魔力』について、その最も重要なエッセンスを、日本最速で、3つにまとめてお伝えします。

 

■（1）言葉には力がある

 

「私には無理！」と、声に出して10回言ってみてください。「私には無理！」「私には無理！」「私には無理！」……。どんな気持ちになりましたか？　非常にどんよりとした、嫌な気分になったはずです。

 

　今度は、「私はできる！」と言葉にして、元気よく言ってみてください。

 

「私はできる！」「私はできる！」「私はできる！」……。

 

　どんな気持ちになりましたか？

 

　心が晴れやかになり、とても明るく前向きな気持ちになりませんか？

 

　実際に「自分にもできそうだ」「なんとかなりそうだ」と思えたはずです。

 

「自己肯定感を高めたい」という相談は数多く寄せられますが、このように言葉にするだけで、一瞬で高めることができるのです。

 

　言葉によって気分や考え方を変え、自分を変える力、自分を成長させる力を獲得する。それを私は、「言語化の魔力」と呼びます。

 

「自己肯定感が低い」と悩んでいる人は、「無理」「もうダメだ」「ああ、どうしよう」「自分は頭が悪い」「私はイケてない」など、ネガティブな口癖が多いです。

 

　これでは、自信を失わせる強烈な呪いの呪文を、毎日何十回も唱えているのと同じです。

 

　1日30回、ネガティブな言葉を唱える人は、1カ月で約900回、1年で約1万1000回も、自分を呪っていることになります。

 

　そうすると、「自己肯定感を高くする」ことなど不可能です。

 

　自己肯定感が低いから「無理」と思うのではなく、「無理」という呪文が「無理な自分」「ダメな自分」を作り出しているのです。

 

　そう考えると対処法は簡単。ネガティブな言葉を減らし、「できる！」「なんとかなるさ！」「やれることを、やれる範囲でやっていく！」といった、ポジティブな言葉を増やしていけばいいのです。

 

　あなたは「言葉の力／言語化の魔力」を、「ダメな自分」を作るために使いますか？　それとも、「最高の自分」を作るために使いますか？

( 週刊FLASH 2022年11月22日号 )