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ゲルググと自作のエルメスでガンプラ世界一「シャアの視点でララァの最期を表現」

ライフ・マネー 投稿日:2022.12.21 06:00FLASH編集部

ゲルググと自作のエルメスでガンプラ世界一「シャアの視点でララァの最期を表現」

「OVER-21コース」で世界一となったジオラマ作品『フラグメント オブ ア スター』。ゲルググはもちろん、自作のエルメスが凄い。
(C)創通・サンライズ

 

 2022年12月17日、『機動戦士ガンダム』シリーズのプラモデル、通称「ガンプラ」の工作や塗装技術、アイデアなどを競い世界一を決めるコンテスト『ガンプラ ビルダーズワールドカップ 10thトーナメント』(以下、GBWC)の結果発表がYouTube上で行われた。

 

 コロナ禍の影響もあり3年振りの開催となった同大会。14歳以下の「U-14コース」、15歳から20歳までの「U-20コース」、21歳以上の「OVER-21コース」の3カテゴリーで、それぞれガンプラ制作の世界一決めるべく開催された。

 

 

 アメリカ、カナダ、ヨーロッパ・中東、オーストラリア、中国、香港、韓国、台湾、インドネシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム、マレーシアでエリア大会を開催。各エリアから選ばれた上位代表が世界大会決勝で激突した。決勝審査は川口名人ことバンダイスピリッツ・川口克己氏ら計4名が行った。

 

 川口氏は大会の傾向に関して「ガンプラは40年という歴史を持つコンテンツ。模型製作に関する知識やスキルではなく、どれだけガンダム世界を理解して、愛しているのかが大切です。今回は、ミキシングビルドなどの技術はもちろん、ガンダムの世界観を表現したレベルの高い作品が多かった印象ですね」と総評。

 

 最終エントリー作品は、複数のプラモデルを組み合わせて、オリジナルのモビルスーツを作るミキシングビルド作品が多い。それに加え『ガンダム』の作品世界観を取り込んだジオラマ仕立ての作品が、今年のトレンドとなっている。

 

 OVER-21コースで優勝したのは香港代表の『フラグメント オブ ア スター』を制作したマンソン・ングさん。「ガンプラ暦40年」というベテランモデラ―だ。

 

「『機動戦士ガンダム』の劇中で、ララァが戦死するシーンを、アムロではなくシャアの視点から表現しました」と同氏。

 

「MG ゲルググVer2」を使用したジオラマ仕立ての作品で、巨大モビルアーマー、エルメスの一部と昇天するララァの姿がフルスクラッチで造形されている。また、このマンソンさんが自作したエルメスが作品の背景とベースも兼ねているという斬新な構図も高く評価された。なお「制作期間は4年」とのこと。

 

 U-20コースでは、中国代表のフェン・ゼ・カイさんの『ザ ラスト ジオン』が優勝。「HG ネオ・ジオング」をベースにオリジナルモビルアーマーを制作。グレー基調の緻密な塗装も高く評価された。

 

 U-14コースは中国代表の『トレイルズ オブ ニュータイプ』が優勝。作者のリュ・ホ・ウェンさんは、ガンプラ暦はまだ3年だという。

 

 優勝こそ逃したものの、日本勢も大健闘を見せた「OVER-21コース」で2位となったのは凛パパさんの『理想を現実にする力』。「MG キュベレイ・ダムド」を使用して、モビルスーツの周囲をメンテナンスデッキで囲み、ベース360度の、どの角度からも鑑賞できるジオラマ作品だ。

 

「ガンプラと言えば日本が元祖。その代表として挑んだので、2位は嬉しいですが、正直悔しいです」と凛パパさん。

 

 U-20コース3位には日本代表のFAグリーンさん制作の『ザ スピリット オブ ジオン』が入賞。ミキシングビルドで「ジオンの魂を意識した」というオリジナルのモビルアーマーを制作。「次回は世界で1位を取りたい」と力強く宣言した。

 

 なお、2023年もGBWCが開催されることが発表。「この瞬間から次の大会への戦いは始まっています」と川口氏が次回への期待を込め大会を締めくくった。

( SmartFLASH )

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