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「ツチノコ捕獲イベント」に現役プロレスラーが「参戦」宣言!「堅物の親父の話が信じる根底にあります」

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2023.03.08 14:38 最終更新日:2023.03.08 14:48

「ツチノコ捕獲イベント」に現役プロレスラーが「参戦」宣言!「堅物の親父の話が信じる根底にあります」

「当日は全日本プロレスの記者会見とか入らない限り、絶対、現地に行きます!」と語るヨシタツ

 

 2023年5月3日に、岐阜県東白川村で4年ぶりに開催される『つちのこフェスタ2023』。

 

 同イベントは、日本屈指の「ツチノコ多発地帯」を自認する東白川村が、“幻の生物”ツチノコの捕獲賞金100万円をうたって1989年にスタートしたものだ。捕獲者がいない場合、1年ごとに賞金が1万円上積みされる「キャリーオーバー」方式のため、31回めの開催となる今回の捕獲賞金は、131万円にまで膨らんでいる。

 

 

 イベントへの参加は事前申告制で、今回、会場に入れるのは2000人(大人1200人、小学生以下800人)まで。それとは別に、各回90名の「つちのこ本気捜索隊」を結成し、本気でツチノコを探すということになっており、3月1日の午前9時から専用サイトで受付を開始していた。

 

 この「本気捜索隊」入りを真剣に狙っていたものの、「秒で売り切れた……」と嘆く人物がいる。

 

「3月1日午前9時に合わせて、スタンバっていたんですけど、本気捜索隊はすぐに定数が埋まっちゃいましたね。どうしても入りたかったので、僕、東白川村の役場にも電話したんですよ。『なんとかなりませんか?』って……」

 

 そう語るのは、2008年から2014年までアメリカのWWEで活躍し、現在は全日本プロレスを主戦場に活躍するプロレスラーのヨシタツ選手(45)だ。捜索隊に入れなかったことが、なぜそこまで悔しいのだろうか?

 

「最初にツチノコを知ったのは、僕が中2のころ。テレビでツチノコのイベントを紹介していて、ツチノコの目撃が日本でいちばん多いのが、岐阜県の東白川村だと。岐阜に住んでいた自分としては、そこでまず『おおー!』となりまして。それで、いまちょうど手元にあるんですけど『幻のツチノコを捕獲せよ』(ムー・スーパー・ミステリー・ブックス)という本まで買ったりして、めちゃくちゃ興味を持ったんですよ。で、中学校の夏休みの自由研究ってあるじゃないですか? 僕、あれでツチノコを探しに行ったんですよ」

 

 しかし当時、中学生だったヨシタツ少年は岐阜市在住。東白川村に行く交通手段はなかった。

 

「当時の東白川村は、車がないと行けないような場所だったんですよ。だから親父に『連れていってほしい』と頼んだんですけど、親父は学校の教師で、絵に描いたような堅物なんで『バカらしい』と。『いい年して、何をバカなこと言ってんだ』と一蹴されまして……。東白川村はあきらめざるをえなかったんですけど、岐阜は、山は多いですからね。自力で行ける山は全部行って、ツチノコを探しました。タモを持って、ひとりで。それこそ裏山はもちろん、前一色山という山だったり、岐阜城の天守閣がある金華山とかも探しました。その体験が、僕のツチノコの原点です」

 

 その後、プロレスに夢中になり、のちにプロレスラーの道へと進んだヨシタツは、ツチノコのことをいったん忘れざるをえなかった。しかし、ツチノコへの思いはつねに彼の頭の片隅にあり、2022年8月に始めた自身のYouTube『ヨシタツの“ヨ市伝説”』では、ツチノコについて熱く語る回を2度にわけてアップしているほどだ。

 

 そんなヨシタツが、中学生のころに行けなかった東白川村で『つちのこフェスタ2023』の本気捜索隊に入りたいと思ったのは当然だろう。

 

「ツチノコが存在する根拠ですか? じつは僕の中で、ひとつあるんです。さっきも言ったように、うちの親父って本当に堅物なんですよ。とにかく厳格というか、真面目な人で、幽霊とかUFOの類もいっさい信じない。酒もギャンブルもやらないし、夕方6時には毎日、家にいるような、そういう親父だったんです。だから、俺はこんな人生、絶対に嫌だと思って、プロレスラーになったんです。

 

 そのクソ真面目で実直な親父が、あるとき、『俺が小1か小2のときに見たのは、ツチノコだったかもしれんな』と言ったんですよ。親父が小1か小2というと、1950年代前半とかの話なんですけど、聞いたら、石垣から突然、瓶みたいなものがコロコロと転がってきたと。寸胴で、短いヘビみたいに見えたので『何だこれ?』と思ったら、ジャンプして自分の頭を超えていったと言うんです。それ、完全にツチノコじゃん! っていう話なんですよ」

 

 ほぼ70年前の話とはいえ、たしかにツチノコの特徴と完全に合致する。しかし当時、ツチノコに前のめりになっていたヨシタツ少年の気持ちを傷つけないために、お父さんがリップサービスで言っていた可能性もあるのではないだろうか。

 

「いや、そんなことを言える親父じゃないです。冗談も通じなければ、冗談のひとつも言えないあの親父が言うんだから、親父は本当に見たんだろうと僕は思うし、その話は、僕がツチノコを信じる根底にありますね。でもこの前、実家に帰ったときに親父に聞いたら、『そんなことがあったようなないような……もう覚えてないわ』って言ってましたけど(苦笑)。もう親父も78歳とかなんで」

 

 とにもかくにも、ツチノコ捜索をあきらめきれないヨシタツは、仕事が入らない限り、5月3日のイベント当日に現地入りするという。

 

「4人で行こうかなと思っていたので、一般参加のほうは人数分のチケットと駐車場も、もう押さえてるんですよ。だから、本気捜索隊よりも本気で探してやろうと思ってます!(笑)」

 

 そして、最後に「これだけは言わせてほしい」と、ヨシタツが口を開いた。

 

「東白川村の役場のみなさん! 今回、僕は本気捜索隊には入れなかったんですけど、よろしければ、ぜひ僕を『応援隊長』に! 岐阜県は僕の地元ですし、『つちのこフェスタ』のためなら喜んで一肌、脱ぎますので!」

 

 本気捜索隊には入れなかったが、ヨシタツの気持ちは“本気”だ。

( SmartFLASH )

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