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「クソ素人が来た」ツイート炎上のラーメン店が屋号剥奪、新店名「道の途中」で殊勝な接客中

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2023.04.30 11:00 最終更新日:2023.04.30 11:38

「クソ素人が来た」ツイート炎上のラーメン店が屋号剥奪、新店名「道の途中」で殊勝な接客中

 

 二郎系ラーメン「夢を語れ 埼玉」店主が、4月21日にあげたツイートが大炎上した。ことの発端は、利用客が《不味い》《もう二度と行かない》などと酷評したツイートに対し、店主が、

 

《コールの時に「にんにくなし」って言われた時点で、クソ素人が来たなと思ってたんですけど案の上だったので、そもそもこういう輩が入って来ない店を目指したいです》

 

 

 などと、お客を「クソ素人」呼ばわりするリプライで応戦したことだ。同店を訪れた人たちの間で、かねて「癖が強い」と評判だった元芸人の店主。その一端が伺えるのが、店の入口にあった張り紙だ。そこには、

 

【ご来店を歓迎する人】
・当店のラーメンを心待ちにしてくださった方
・一心不乱にラーメンを残さず食べてくださる方
・食後に目を見て「ごちそうさま」と仰ってくださる方

 

【来店を歓迎しない人】
・大量お残しをする人、あるいは増したのに残す人
・食事中にスマホを操作したり、動画視聴したり、通話をする人
・初来店なのに麺のカタメを指定する人
・Googleに1つ星の評価を投稿しがちな人
・テロリスト
→あらかじめ入店をお断りしていますが、入店したとしても
あとから店主が自身のツイッターでディスってくタイプです。

 

 とあった。ほかにも、【注意事項】として、

 

・注文した商品を残された方からは廃棄料として募金を頂いています。
・女性客から話しかけられただけで好きになっちゃうので要注意です。

 

 などと、どこまで本気なのか判別しかねる独特な文言が並んでおり、一見の客が入るのをためらってしまう雰囲気を醸し出していたようだ。

 

 こうしたこともあってか、冒頭のやり取りがSNSにあがると、同店はコテンパンに叩かれて大炎上。4月24日、同店の公式Twitterに謝罪文が掲載されるも、批判はいっこうにおさまらず、同店は4月26日をもって「夢を語れ」本部より屋号を剥奪される事態になった。

 

 SNS上では、

 

《先日炎上していた夢を語れ埼玉がもう屋号剥奪されてて草》

 

《夢を語れ埼玉が屋号剥奪、当然だよな。あんな事書いたら系列すべてが同じ目で見られる》

 

《夢を語れ埼玉夢、潰える》

 

 などの声があがっていた。

 

 屋号剥奪というとかなり重い処分に思えるが、もともと「夢を語れ」は各店舗とも独立出店の形を取っており、各店が「夢を語れ」の屋号で営業できる期間は3年と定められている。そのため、オープンから3年後には、後進に店を譲るか、屋号を変えて営業を続けるか、お店自体を畳むかの選択をしなければならない。

 

 今回、問題となった埼玉店は2023年10月20日で3年を迎える予定だったため、あと半年もすれば屋号が名乗れなくなっていたのだが、店主みずから、それを半年早めてしまう形となった。

 

 4月29日、同店を訪れると、赤地に白ペンキで大きく「夢を語れ」と書かれていた屋号が赤ペンキですっかり塗り潰されていた。また、Googleで「夢を語れ 埼玉」で検索をかけると「道の途中」と出てくる。これが新しい屋号なのだろうか?

 

 夜の部は18時から営業再開とのことで、17時30分ごろ、開店準備中の店主に声をかけた。

 

――お忙しいところ、すみません。週刊FLASHと申しますけど。

 

「あ、ごめんなさい。取材はちょっと……。せっかく来ていただいて、申し訳ないんですけど」

 

――ちょっとだけ、お話を聞かせていただけないですか?

 

「はい」

 

――店名が「道の途中」になっていましたが、店名はこちらに変えられたということですか?

 

「そうですね」

 

 店名を変更したことは認めたものの、それ以上は口を開いてもらえそうになかったので、「あとでラーメン食べに来ます」と伝え、一度、その場を離れた。

 

 30分後、営業再開を待って入店してみると、すでに先客が4名。店主はワンオペで厨房を切り盛りしており、食べ終えて出ていくお客に、その都度、「ありがとうございました。またよろしくお願いします」と告げていた。記者がラーメンを食べている間も若い男性客が4人入ってくる盛況ぶりで、特に騒動の影響は感じられない。

 

 ラーメンを食べたあと、店主と少し話をすることができた。

 

――盛況ですね。あまり(騒動の)影響ないんじゃないですか?

 

「いやー……。(ラーメンYouTuberの)SUSURUさんとか、(YouTuberの)タケヤキ翔さんとか、いらしてくださったりもあったんで」

 

「SUSURU」はチャンネル登録者数117万人、「タケヤキ翔/ラトゥラトゥ」は登録者数230万人と、ともに人気YouTuberだ。騒動前とはいえ、こうした人たちが撮影に訪れたあたり、店主は “持っている” のかもしれない。

 

――今後は屋号も「道の途中」に変えて、心機一転やっていく感じですか?

 

「そうですね。私も元芸人なんで、ホントはお話させていただきたいんですけど……。お客さまとか仲間とか、ご迷惑をおかけした方がいるので。歯切れ悪くて、すみません」

 

 そう言うと、店主は改めて頭を下げた。店主と接したのは今回が初めてだが、言葉少なに殊勝に接客する様子からは、騒動後にネットで書かれたような「ヤバい感じ」の片鱗は、まったく見受けられなかった。

 

 ちなみに、同店の公式Twitterのプロフ欄には《当アカウントは2023年4月30日(日)をもってアカウントを削除いたします》と表記されている。また、騒動前まで店の入口に貼られていた前述の文言はすべて外され、A4サイズぐらいの「道の途中」という張り紙がされていた。

 

 夢を語れなくなり、「道の途中」に戻った店主は、ここから新しく再起の夢を語っていくことだろう――。

( SmartFLASH )

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