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「アメリカンドリームつかめ!」大井所属マンダリンヒーローがケンタッキーダービー出走…日本勢は史上初の2頭出し
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2023.05.05 17:59 最終更新日:2023.05.05 18:02
5月7日朝(日本時間)、アメリカ・ケンタッキー州のチャーチルダウンズ競馬場で、第149回ケンタッキーダービー(ダート2000メートル)がおこなわれる。
アメリカ競馬最高峰で、「The Greatest Sport in Two Minutes in Sports(スポーツで最も偉大な2分間)とも称されるこのレースに、今年、史上初めて日本馬が2頭出走する。
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1頭は、JRAのデルマソトガケ(牡3)。2022年12月に川崎の全日本2歳優駿を制覇し、2023年は海外で2戦。サウジアラビアのサウジダービー3着から、3月にドバイでおこなわれたUAEダービーで優勝。ケンタッキーダービーの出走権を得た。レースではルメールが騎乗する。
そしてもう1頭が、大井競馬所属のマンダリンヒーロー(牡3)だ。
「マンダリンヒーローはデビューから4連勝し、4月8日にアメリカ・サンタアニタ競馬場のサンタアニタダービーに出走しました。ケンタッキーダービーへの主要ステップレースのひとつで、過去にはアファームド、サンデーサイレンスといった名馬が優勝しています。
マンダリンヒーローは伏兵扱いでしたが、圧倒的一番人気の本命馬をハナ差まで追い詰め、ファンを驚かせました。いまやJRAの馬の海外遠征は普通ですが、地方馬のアメリカ遠征はこれが初めてでした」(競馬ライター)
ケンタッキーダービーへの出走を希望していたものの、優先順位が低かったマンダリンヒーロー。しかし、直前になって複数の馬が出走を回避したことで、滑り込みで出走できることになった。
同レースへの日本調教馬はこれまで4頭が出走。
1995年:スキーキャプテン(武豊騎手)14着
2016年:ラニ(武豊騎手)9着
2019年:マスターフェンサー(J・ルパルー騎手)6着
2022年:クラウンプライド(ルメール騎手)13着
現地のオッズは、デルマソトガケが11倍で4番人気、マンダリンヒーローは21倍で12番人気となっている。
「アメリカのダート競馬では、日本馬は歯が立たない期間が長く続きましたが、最近は変わりつつあります。
2021年、ブリーダーズCディタフを日本のマルシュロレーヌが制覇。また今年になって、ドバイワールドCを日本のウシュバテソーロが圧勝。日本勢はこれまでにないほど注目を集めています」(同)
特にファンから熱いエールを送られているのが、マンダリンヒーローだという。
「ここ30年ほど、JRAと地方競馬の馬の差は歴然としています。地方から中央に移籍して大活躍したハイセイコーやオグリキャップ、イナリワンなどは遠い過去の話です。
そんななかで、大井の馬がいきなりケンタッキーダービーへと挑戦するわけです。小さな牧場で生まれ、父シャンハイボビーはほとんど無名の種牡馬。セールでの取引額は1100万円でした。
しかも、騎乗する木村和士は、JRAの競馬学校に入学するも挫折。カナダに渡って騎手免許を取得し、2021年にはカナダのリーディング騎手になった苦労人です。競馬ファンとして、応援せずにはいられないでしょう」(同)
SNSには《ここに競馬の全てが詰まってる。夢あり過ぎ》《アメリカンドリーム掴んで欲しい》と、同馬を応援する声が集まっている。
ケンタッキーダービーの馬券は日本でも発売される。投票はインターネットとキャッシュレスの「UMACA」のみで、5月6日朝7時から発売開始となる。
( SmartFLASH )