ライフ・マネー
「ツチノコは100%います!」プロレスラー・ヨシタツも捜索に参加…岐阜県東白川村で4年ぶり開催も発見に至らず
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2023.05.05 19:15 最終更新日:2023.05.05 19:15
昭和初期から複数の目撃談があり、日本屈指の「ツチノコ多発地帯」を自認する岐阜県加茂郡東白川村が、5月3日、村をあげてのツチノコ捜索イベント「つちのこフェスタ2023」を4年ぶりに開催。
ツチノコがいるとされる以上、是が非でも見たい本誌も取材におもむいた。
【関連記事:賞金131万円の「ツチノコ探し」イベントが4年ぶり開催 村の担当者が語る「精鋭部隊で捜索します!」】
1989年、捕獲賞金100万円をうたってスタートした同フェスタは、捕獲者がいない場合、翌年には賞金が1万円上積みされる「キャリーオーバー」方式。そのため、31回めの開催となる今回は131万円にアップ。
コロナ前の2019年には、岐阜県でいちばん小さな村(東白川村)の人口約2100人の倍となる約4000人が来場。年間通しての一大イベントとして定着するとともに、村は「ツチノコの村・東白川」として広く知られるようになった。
2020年からはコロナ禍で中止が続いたが、今回4年ぶりの開催とあって、事前申し込み制で販売された約230人限定の「つちのこ本気捜索隊」のチケットは販売開始7分で完売した。
捜索隊入りを狙っていた全日本プロレス所属のプロレスラー、ヨシタツ選手(45)もチケットが取れず、一度は捜索隊入りをあきらめた。
岐阜県出身で、「中学校の夏休みの自由研究で、自力で行ける山という山すべてにツチノコを探しに行った」という経験を持つヨシタツは、同フェスタの存在を知っていたものの、当時は東白川村に行ける交通手段がなく、参加できずにいたことを悔いていた。
そのことを本誌が報じると、東白川村から本誌を通じて「そういうことなら、ぜひ!」とヨシタツを「応援隊長」に任命する知らせが届いた。この日、ヨシタツも少年時代の悲願を果たすべく、晴れて東白川村入りした。
気合いの表れか、チャンピオンベルト2本を携えて、試合コスチュームで会場に現れたヨシタツは、「公式応援隊長としてツチノコを捕まえて歴史を創ります!」と、捜索前の意気込みを語った。
ちなみに、4000人が来場した前回(2019年)の同フェスタでは、駐車場の不足もあって会場に入りきれない人が続出。そのため、今回は捜索隊以外のメイン会場の来場者を2000人規模に限定した。
だが、それを上回る来場者にくわえ、取材メディアも本誌のほか、海外メディア含む17社が訪れる注目度となった。
来場者にはカップルや家族連れも多く見られたが、家族連れのなかには「自分が子供のころ、つちのこフェスタに参加したことがあるんですが、すごく楽しかった記憶が残っていて。あれから十何年経って自分が親になったいま、子供を連れてきました」というリピーターも。
ガチ勢としては、北は北海道から南は沖縄まで、全国に100人の会員を持つ「未確認生物研究所 つちのこ学会」のメンバーも。ツチノコの存在について「100%いる」と語る理事長の花園ゆ〜ま氏に話を聞いた。
「ツチノコは、いることは100%いるんですよ。なぜなら『見た』という人たちが何人もいるわけですから。その人たちが嘘つき呼ばわりされないためにも、われわれがツチノコを捕まえて証明してあげたいと思っています」
「100%いる」という力強い言葉に勇気づけられるなか、3回にわけておこなわれた「つちのこ本気捜索」の2回めの部に、本誌やヨシタツも参加。
会場で手渡された独自の二股棒を手に、新緑の山の斜面をつついたり、木の根をかきわけながら、制限時間いっぱいまでツチノコを探したが、残念ながら時間内に発見することはできず……。
結局、この日おこなわれた計3回の捜索で、誰もツチノコを見つけることはできなかった。
東白川村での目撃談は、2017年を最後に寄せられていないが、本当にツチノコはいるのだろうか? 今回、捜索隊のナビゲーター的な立場で、参加者に注意事項などを説明してくれた栗本重秋さん(75)に話を聞いた。
「私は仕事で毎日のように山に行くんだけど、これまで何度もツチノコらしき痕跡とは遭遇しているんですよ。
ついひと月前も、頭を食われて胴体だけになったリスの死体を見たんだけど、蛇はリスをこんなふうに食べないわけですよ。獲物をまるごと飲み込んじゃうから。こんな食べ方ができるとしたら、じーっとしてリスを待ち構えられる生き物としか考えられないんです。じゃあ、このリスを食べた生き物はなんなのか?
ほかにも、段差のある水田を上から見ると、蛇の3倍くらいの幅で何かが通った形跡が残っていることがけっこうあるんです。これは私だけじゃなく、東白川の人なら見たことがあるはず。じゃあ、これはなにが通った跡なのか?」
そこまで話して、栗本氏は「私はツチノコはおると思う」と言い切った。
一方、東白川村でのツチノコ捜索という中学生以来の悲願を叶えたヨシタツは、ツチノコを見つけられなかったことを悔しがりながらも、
「ツチノコは絶対にいますよ。堅物を絵に描いたような俺の父親が『見たことがある』って言ってるんですから。俺は東白川村の応援隊長としても、俺自身のライフワークとしても、ツチノコ探しをあきらめませんよ!」
と、捜索継続を宣言した。
夢見る大人たちを魅了してやまないツチノコ。いつか、その姿を見せてくれる日は来るだろうか。
( SmartFLASH )