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クエン酸サプリと胃腸薬の併用は不可!NG飲み合わせに要注意

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2017.08.15 06:00 最終更新日:2017.08.15 06:00

クエン酸サプリと胃腸薬の併用は不可!NG飲み合わせに要注意

写真:AFLO


 医師から処方される薬と相性の悪い健康食品の組み合わせもあるという。処方される薬のほうが効果も強いはずなのに、一緒に摂っているサプリや健康食品が、その効果を阻害してしまっているのでは、本末転倒だ。

(7)「血圧が高めの人向け」トクホ
+ACE阻害薬(MSD「レニベース」、田辺三菱製薬「タナトリル」など)
+アンジオテンシンII受容体拮抗薬(武田薬品工業「ブロプレス」など)
+アンジオテンシンII受容体拮抗薬・利尿薬配合剤(MSD「プレミネント」など)

 

 これらのトクホに含まれるラクトトリペプチド、かつお節オリゴペプチド、ゴマペプチド、サーデンペプチド、わかめペプチド類は、血圧を上げるように働く物質「アンジオテンシンII」を作らせないようにすることで、血圧の上昇を抑える。

 

「この作用は、医療用医薬品として用いられるACE阻害薬と同じですから、併用で作用が重複し、血圧が下がりすぎたり、血圧コントロールに影響が及んだりすることが考えられます」

 

(8)「血糖値が気になり始めた人向け」トクホ
+食後過血糖改善薬(α-グルコシダーゼ阻害薬)(富士フイルムファーマ「グルコバイ」、武田薬品工業「ベイスン」、 三和化学研究所「セイブル」など)

 

 これらのトクホに用いられている成分は、グァバ葉ポリフェノール、豆鼓エキス、小麦アルブミン、L-アラビノースなど。「糖類分解酵素の活性を阻害する働きがあるとされるため、α-グルコシダーゼ阻害薬と併用すると、腸内に未消化の糖が増え、腹部膨満感、放屁、便秘、下痢などの症状が現われやすくなることがあります。開腹手術の既往歴のある人では、腹部ガスの増加が原因で、腸内の癒着が起こるおそれもあります。トクホは、あくまで薬で治療するほどではないが、少し血圧が高めといった場合に使用するものであって、薬を使用している人にとっては必要ないことを知っておいてください」

 

(9)セイヨウオトギリソウサプリ
+強心薬(中外製薬「ジゴシン」など)
+気管支拡張薬(田辺三菱製薬「テオドール」など)

 

「セント・ジョーンズ・ワート」の和名で、気持ちを明るくするとされるハーブ。

 

「強心薬や気管支拡張薬など、広範囲の薬を早く分解・解毒してしまい、薬の作用を弱めてしまうことがあります」

 

 女性の場合、経口避妊薬といっしょに飲むと避妊効果がなくなったり、不正出血したりすることがある。ダイエットサプリメントにこの成分が含まれていることがあり、気づかずに摂取している人もいる。

 

(10)青汁、クロレラ、スピルリナ
+抗凝固薬(エーザイ「ワーファリン」など)
+ACE阻害薬(MSD「レニベース」、田辺三菱製薬「タナトリル」など)
+アンジオテンシンII受容体拮抗薬(武田薬品工業「ブロプレス」など)
+カリウム保持性利尿薬(ファイザー「アルダクトンA」など)

 

 野菜不足を補うため根強い人気だが、含まれるビタミンKが問題に。

 

「ビタミンKは血液が固まる際に重要なもの。そこで抗凝固剤はビタミンKの働きを抑え、血液を固まりにくくし、脳溢血などを予防します。それらの薬は、青汁やクロレラと同時に飲むと効果が弱くなってしまいます」

 

 またこれらは、カリウムを多く含むため、カリウムを体に貯めるように働く薬と併用すると、高カリウム血症を引き起こして不整脈など重篤な副作用を引き起こす可能性がある。

 

(11)マルチミネラルサプリ
+テトラサイクリン系抗生物質(ファイザー「ミノマイシン」など)
+ニューキノロン系抗菌薬(バイエル「シプロキサン」など)

 

 一度に多様なミネラルをバランスよく摂れることで、注目を浴びているマルチミネラルサプリ。

 

「風邪をひいたときなどに、病院から処方される抗生物質が要注意。ミネラルと薬剤の成分が結合して『キレート』と呼ばれる形を作るため、成分が吸収されにくくなり、効き目が弱くなることがあります」
(週刊FLASH 2017年7月25日号)

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