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「『包丁人味平』がブラックカレーを発明」とビッグ錠が語る

ライフ・マネー 投稿日:2017.08.15 20:00FLASH編集部

「『包丁人味平』がブラックカレーを発明」とビッグ錠が語る

 

『美味しんぼ』やテレビ番組『料理の鉄人』ブームの元祖であり、日本漫画史上初めて料理対決を描いたグルメ漫画『包丁人味平』。作画を担当したビッグ錠氏(77)は当時をこう振り返る。

 

「読者やいろいろな作家から『グルメ漫画の元祖』と呼ばれるのですが、料理人を主人公にした漫画は当時ありませんでしたから、職業漫画の元祖だと思っています。描いているうちに、料理人の技もどんどんエスカレートしていきました」

 

 火炎放射器で魚を焼く、豚一頭をタコ糸で解体するなど、料理人たちが繰り出す超人的な料理テクニックや、観客が料理バトルを見守るという斬新なスタイルは、多数のフォロワーを生んだ。また、『包丁人味平』はグルメ漫画だけでなく実際の料理界にも大きな影響を与えている。

 

「当時は完全な創作だったブラックカレーが、今は普通にコンビニでも売られています」

 

『味平』以降多数の職業漫画を描き、全盛期は月に6作品の連載を抱え「収入や部数を確認する余裕もない忙しさ 」だったという。現在は77歳となり講演などを中心に活動中だ。

 

『包丁人味平』
(週刊少年ジャンプ1973年~1977年連載)
原作:牛次郎
漫画:ビッグ錠

 

びっぐじょう
1939年大阪府生まれ 高校在学中に貸し本漫画でデビュー。「週刊少年ジャンプ」を中心に活躍する。代表作に『釘師サブやん』、『ドクロ坊主』、『一本包丁満太郎』など
(週刊FLASH 2017年7月25日号)

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