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猛暑のなか「エアコン室外機が発火」で火災が発生 専門家は「近くに段ボールやゴミ箱を置かないで」
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2023.07.31 18:10 最終更新日:2023.07.31 18:10
7月30日で、都心の7月の猛暑日は7日連続となり、計12日と過去最多を更新した。内陸部では39度台を記録するなど「命の危険」を感じるほどの熱波が襲っており、各家庭ではエアコンがフル稼働している状況だ。
そんな猛暑のなか「エアコンの室外機が原因ではないか」と見られている火災が発生した。
「30日午前10時半すぎ、鳥取県米子市内の高級外車販売店で、火災が発生しました。従業員の男性が、黒煙と炎が出ているのを発見。『屋上で室外機が燃えている』と客を避難させ、通行人が消防に通報したそうです。鉄骨造一部2階建ての店舗のうち、屋根部分の表面を焼いたほか、エアコン室外機14基が焼損したと伝えられています。怪我人はいなかったそうです」(週刊誌記者)
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「室外機が燃える」ということはあるのだろうか。空調会社の技術者は「ヤモリなどの小動物が、室外機に入り込み、配電盤にふれてショートするなどの可能性もあるので、ゼロではないですが、かなり珍しいと思います」と言う。
独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE)の製品安全センターも「段ボールやゴミ箱などを置いておくと昆虫や虫などのすみかとなり、製品内部に侵入して配線をかじったり、電源基盤に接触したりすることで発火することがあります」と注意を促す。
「ほかには、水を入れたペットボトルを、室外機の近くに置くと危険です。水入りボトルが凸レンズのように作用して、太陽光が一点に集中して、発火することがあります。外でタバコを吸う方が、室外機の上に灰皿を置いていて、その不始末で火事になった事例もあります」(NITE担当者)
DIYブームだが、YouTubeなどを参考にして「自前工事」をすることは絶対にやめてほしいと担当者は語る。
「エアコンの移設時には、配管などに残った冷媒を、室外機に集める作業をおこないますが、十分な知識を持たずにおこなうと、本来は入らないはずの空気が室外機内のコンプレッサーに大量に混入してしまい、そこが異常な高温高圧となり、室外機が破裂するおそれがあります。
また、室内機にも注意が必要です。市販の洗浄液でエアコン内部を洗浄したとき、液が電気部品に付着したために発火したという事故もあります」
これだけ暑いと、エアコンの不調は文字どおり「命の危機」につながる。いざというときは、速やかにプロにお任せしよう。
( SmartFLASH )