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醸造所が10年で約3.5倍の700カ所以上に!話題の「個性派クラフトビールが」バズり中

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2023.08.26 06:00 最終更新日:2023.08.26 06:00

醸造所が10年で約3.5倍の700カ所以上に!話題の「個性派クラフトビールが」バズり中

橘舞

 

 大手メーカーも続々参戦し、スーパーコンビニお酒売り場で存在感を増しているクラフトビール。そのなかで、この夏完売御礼の人気という、「苦味」と「フルーティさ」を武器にした銘柄を紹介。達人が厳選した最旬クラフトビールをミスFLASH2023の酒豪・橘 舞と飲み干した!

 

■夏のビールは苦味・果実味・香りで選ぶ

 

 現在、右肩上がりで伸びているクラフトビール市場。スーパーやコンビニのお酒売り場で目にする機会も格段に増えてきた。

 

 

「ここ10年で全国の醸造所は約3.5倍の700カ所以上に。クラフトビールを飲めるイベントが増えていることも、人気の裏付けでしょう」

 

 こう解説してくれたのは、国内外のクラフトビールの缶、瓶を常時1000種以上揃えるボトルショップ「びあマ北千住」の店長・清水隆雄さん。そもそもクラフトビールとは?

 

「日本で明確な定義はまだされていないんです。ざっくりと説明すると “小規模で醸造しているビール” でしょうか。『こんなビールを飲ませたい』という造り手の意識を反映した個性的なものが多いです」

 

 酷暑が続くこの夏に飲むべきクラフトビールは?

 

「まずはホップの香りと苦味が特徴のIPA(インディアペールエール)、華やかな香りが楽しめるヘイジーIPA、通常のIPAより飲み口が軽く低アルコールな、セッションIPAです。

 

 今回ご紹介した7銘柄も、この3種類を中心に当店で人気のものをセレクトしました。

 

 さらに深く楽しむなら、さまざまな酸味が味わえるサワーエールや、コク深い味わいのスタウトに挑戦してみては。どんどん開拓していくうちに、きっと “クラフトビール沼” にハマっちゃうと思います」

 

 ほかにもクラフトビールならではの選び方があるという。

 

「クラフトビールは缶やラベルのデザイン性が高いのも特徴です。ウチのお客さんもレコードのように『ジャケ買いしよ!』とおっしゃるのを聞きます。これもクラフトビールの楽しみ方ですね」

 

 絶好調のクラフトビール。今後の展望を聞いてみた。

 

「ブームで醸造所が乱立し、今は供給過多な状態です。今後は淘汰されることもあるのではないでしょうか。

 

 価格は大手メーカーのビールと比べると高く、定着しづらいとも。ただ、高価だからといって気取ることはありません。ビールなので、わいわい楽しく飲めばいいんです。上級者向けだと思って手を出せない方も多いかと思いますが、種類が多く、入口はすごく広い。絶対に自分好みの1本が見つかるはずですよ」

 

<強烈な「苦味」がうまい唯一無二の存在>

 

◎志賀高原IPA(玉村本店)

 

 志賀高原ビールの代名詞ともいえる逸品。清酒「縁喜(えんぎ)」を造る1805年創業の酒蔵・玉村本店が、2004年から造り続けている「志賀高原IPA」は、ビール部門のフラッグシップ商品。自家農園で栽培されるホップを使い醸されるこのビールはガツンとした苦味と香り、モルトとのバランスも良い。ホップが収穫された時期にのみ販売するバージョンもある。¥546 330ml

 

<「苦味」「フルーティさ」のバランスが絶妙な3杯>

 

◎メイクアメリカジューシーアゲイン(ヘレティック・米)

 

 アメリカ大統領選挙のスローガンに使われた “メイクアメリカグレイトアゲイン” をモジったもの。グレープフルーツ、パイナップルなどの香りに加え、ホップの苦味と、甘味もほのかに感じるヘイジーIPA。独自性の高いおもしろいクラフトビールを目指す、ヘレティック(クラフトビール好き)なブルワリーの1杯。¥880 473ml

 

◎毬花(コエドブルワリー)

 

 毬花(まりはな)とはホップの愛称。その名の通りホップの香りが高く苦味もあるが、セッションIPAというスタイルからドリンカブルに仕上げられている。スイスイ飲めるので暑い日の屋外で飲むと格別。1996年からビール造りを始めているコエドブルワリーの人気商品だ。¥298 333ml

 

◎ヒステリックIPA(Y.MARKET BREWING)

 

 アメリカンホップの豊かな風味と、パッションフルーツやライチのような香り、洗練されたシャープな苦味が味わえる。愛知県「柳橋中央卸売市場」がブルワリー名の由来。飲む人にさまざまな楽しみを体験してもらえるビール造りを目指している。¥581 370ml

 

<夏に美しく映える “青ビール”>

 

◎Great Blue(城端麦酒)

 

 レモン果汁を使ったフルーツエールで、大人が楽しめるレモンスカッシュ! 名前の通り透き通った青色で「本当にビールなの!?」と驚く人が多く、遊び心に溢れた夏限定商品。城端麦酒は自然に囲まれた環境で、天然ミネラルを豊富に含んだ仕込み水を使い醸造をおこなっているマイクロブルワリーだ。¥666 350ml

 

<クリアなのどごし!気鋭のクラフトラガー>

 

◎ロジャーズ・ピルスナー(ジョージタウン・米)

 

 創業者の一人の名前がそのまま商品名になったロジャーズ・ピルスナー。ドライでキレがあり、リフレッシュするには最適ながら、それだけでないボディも味わえる。ブルワリー名の由来は、アメリカ・ワシントン州シアトルのジョージタウンにあるため。¥811 355ml

 

◎ブルックリンラガー(ブルックリン・ブルワリー・米)

 

 ホップの苦味と爽快感、モルト由来の甘味がうまく混ざり合う。ブルックリン・ブルワリーは1988年創業で、アーティストが多く住むニューヨークのブルックリンにある。世界30カ国以上で愛飲される同ブルワリーのフラッグシップ商品。¥453 330ml

 

※ビールの価格は「ぴあマ北千住」での販売価格、すべて税込みです。

 

たちばなまい
ミスFLASH2023グランプリ。「最近、友人宅で家飲みして二日酔いに。3日間ぐらい居候して、友達のお母さんに面倒見てもらっていました……」

 

取材協力・びあマ北千住/東京都足立区千住2-62 吉岡ビル

 

写真・木村哲夫

( 週刊FLASH 2023年9月5日号 )

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