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39.8度の高熱で救急車を呼んだ漫画家に一部で批判も「死んでからでは遅い」の声 消防庁の見解は?

ライフ・マネー 投稿日:2023.09.21 18:07FLASH編集部

39.8度の高熱で救急車を呼んだ漫画家に一部で批判も「死んでからでは遅い」の声 消防庁の見解は?

救急車を呼んだことを明かした井上氏(本人のXより)

 

『中国嫁日記』などで知られる漫画家井上純一さんが、9月14日、自身のXで

 

《熱39、8度。救急車呼びました》

 

 と投稿。その後、コロナ陽性だったことも続けて報告した。だが、高熱により救急車を呼んだ井上氏に、一部のSNSアカウントが批判の声をあげたのだ。医療ジャーナリストを名乗るアカウントの持ち主は、発熱で救急車を呼んだ井上氏に対して、

 

 

《39度、40度の発熱で救急車ですか。救急車を無料タクシーと勘違いされてるんですかね。昼間に病院に行けなかったのでしょうか》

 

《発熱程度で救急車呼ぶバカヤロー、それを煽るバカヤローのせいで救急車を230台以上運用している都内ですら119番かけてもオペレーターに繋がるまでに7分、救急車到着までに15分以上を要しています。軽症のくせに救急車を呼ぶモンスター患者を「119番テロ」と勝手に任命しました》

 

 などと痛烈に批判。井上氏が救急車を呼んだことは「正しい」とする意見が大半のなか、一部で議論が巻き起こり、井上氏は3日後の17日、「40度程度の熱で救急車を呼んでしまったことは反省しております。自分の状態を見て妻が呼んでしまったのですが、自分も朦朧としており、それを止めることは思いつきませんでした。救急隊員の方々には大変ご迷惑おかけしました。本当にすみません」と、なぜか謝罪する事態に。これに対してユーザーからは、

 

《救急車は仕方ないと思います。確かに救急体制は逼迫してますが、それは40℃の発熱をしている人間が斟酌することではありません》

 

《救急医です。読者です。意識が朦朧として、なら救急車は妥当な選択肢かとは思います。コロナ以外の疾患もあるわけですし。 医療アカが反応したのは「発熱だけで救急車」という部分で、体温の高さという点ではない点は強調しておきたいところです。38度でも39度でも危険な状態というのはあります》

 

 など井上氏を擁護する声が多く寄せられた。また、謝罪は医療ジャーナリストの意見に対してのものだったのかと指摘された井上氏は、翌19日に、《そうなんですわ》と認めた上で、《でもほとんどの人が「呼んで当然」という意見だったし、「謝ると呼ぶのを萎縮して死亡する人もいる」という医療関係者もいたので。(妻の)月サンの判断は正しかったと思い直しました》と改めて持論を述べた。

 

 では、「39.8度の発熱、意識朦朧としている状態」は、救急車を呼ぶにふさわしくないのだろうか? 消防庁に見解を聞いてみた。

 

「消防庁の見解として、39.8度の発熱がある=救急車を呼ぶことの是非に関して、一概に『正しいか正しくないか』を申し上げることはできかねますが、救急車を呼ぶかどうか迷われた場合の判断としては、消防庁のHPにあります『救急車利用マニュアル』を参照していただいたり、緊急度判定ができる#7119という救急相談のダイヤル(東京都を含む22の地域で実施)を消防庁として推奨しております。

 

 また、『Q助』という携帯のアプリなどもありまして、こちらは自分が今どういった症状かを選択していただいて、救急車を呼ぶ呼ばないの判断をしていただくというコンテンツになります。こうしたものを判断の一助にしていただければと思います」

 

 今回、思わぬところから議論に巻き込まれた井上氏。自分の体調の異変は、自分にしかわからないもの。#7119なども含め、何かあったときのために、いざというときの知識は頭に入れておきたいところだ。

( SmartFLASH )

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