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元祖着エロクイーンの「ビットコイン」入門(2)リスク
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2017.12.01 16:00 最終更新日:2017.12.01 16:00
「ビットコインの価格はまだまだ上がりますよ」と話すのは、着エロクイーンから「株ドル」に転身した名波はるかさん(44)。彼女もすでに仮想通貨市場に参入し、資産を増やしていた。
「毎月のお小遣いで少額でもビットコインを買えば、将来、何倍ものリターンが期待できます」と言う名波さんだが、リターンがあるものにはリスクもつきまとう。今回は名波さんに、ビットコインにまつわるリスクについて教えてもらった。
ビットコインはドルなどと同様に、価格が変動する。しかし、その値動きはとても激しい。
「知識が少ない人が多く参入しているため、価格がニュースなどの情報に大きく影響されます。たとえば、JPモルガン・チェース(米国の銀行)のCEOが『ビットコインは詐欺だ』と発言したときは、価格が一気に下落しました。
また、ビットコインに強い影響力を持つ中国で、ビットコインが規制されると報じられたときも急落。
逆に、大手投資機関がポートフォリオにビットコインを入れたと報じられると、値上がりします。『アマゾンがビットコインで決済できるようになるらしい』というフェイクニュースがよく出るのですが、ただの噂であっても値上がりします」(名波さん・以下同)。
いちばんわかりやすいのは、買ったときよりも価格が下がってしまう「変動リスク」。そして恐ろしいのが、取引所が不正なアクセスを受け、そこにあるビットコインが盗まれてしまうという「取引所リスク」だ。
「有名なマウントゴックスの事件がそうでした。しかしこのような事件は、これからも起こりえます。というより、すでにいくつかの取引所で起きています」
このリスクを避けるためにはまず、信頼性の高い取引所を選ぶこと。
「金融庁のウェブサイトで、どの取引所が登録されているかを確認しましょう。そしてもうひとつ、取引所にトレードで使用しないビットコインを置きっぱなしにしないことです。ハッキングの危険があるのに、取引所にそのままにしている方が非常に多いのが、実情です」
手に入れたビットコインは、ウェブウォレットと呼ばれるアプリを通じて自分の “財布” に入れ、さらにハードウェアウォレットに移し替えておく。
このハードウェアウォレットが、現時点ではビットコインを保管するのにもっとも安全とされている。いわば金庫だ。
「そして最後に、『管理リスク』と呼ばれるものがあります。ウォレットなどのパスワードを、絶対に忘れないように。忘れたら、一生、ビットコインを引き出せなくなります」
さらに知っておかなければならないのは、ビットコインの分裂について。ビットコインを語るうえで、避けて通れないテーマだが、この文字数で説明するのはあまりに難しい。だからこの際「ビットコインは分裂するもの!」と、割り切って覚えてしまおう。
8月に初の分裂が起き、1ビットコインにつき「1ビットコインキャッシュ」という新しい通貨が付与された。
「このときは、結果として両方の通貨が値上がりし、多くのユーザーはそのことをボーナスのように感じました。しかし、分裂でビットコインの価格が下がる可能性も十分にあります。むしろ、これもひとつのリスクと考えておいたほうがいいと思います」
10月に2度めの分裂があり、11月にもさらに分裂。その後の値動きは、誰にも予想できないのだ。
「世界の株式市場規模は約5000兆円。仮想通貨市場はまだ20兆円規模。株式市場の1%でも仮想通貨市場に流れ込んできたら? と考えると、まだまだ伸びしろはあると思います」と話す名波さん。
投資にリスクはつきものだが、それを避けるために勉強するのは、当然のこと。毎月のお小遣いが将来的に大化けするかもしれないが、やるならくれぐれも自己責任で!
ななみはるか
元祖着エロクイーン。株式投資で300万円の資金を5000万円に増やした経験から「株ドル(株や投資に詳しいアイドル)」と呼ばれるようになる。現在はビットコインの投資をしながらクリプトボーイ(https://cryptoboy.jp/)というメディアや公式LINE@で、仮想通貨の最新情報を配信中。著書に『名波はるかと学ぶビットコイン投資入門』がある。12月9日(土)午前10時から、東京国際フォーラムにてサンワード貿易株式会社主催の仮想通貨無料セミナー開催。http://www.sunward-t.co.jp/seminar/2017/12/09/
(週刊FLASH 2017年11月21日号)