コレクションのポリシーは「昭和平等」。お菓子の袋から、レアなレコード、高価な切手まで、あの時代を彩ったものなら、なんでも平等に集めてきたコレクター社長が、10万点を超える所蔵品から誌上公開!
大崎 今回は、私から “暑中見舞い” です。
写写丸(以下、写) このパッケージ、懐かしい! たしかに、夏といえばカルピスですもんね。
【関連記事:お値段 7万7000円! 東京ディズニーランド懐かしのチケット&パンフレット】
大崎 水玉模様がレトロな雰囲気ですよね。背景の青い箱は贈答用の化粧箱です。
写 「滋強飲料」の文字が時代を感じさせます。
大崎 真ん中の水玉模様の瓶は、1973年のもの。中身も入っています。もちろん飲めませんが(笑)。化粧箱も、その時代のものですね。
写 茶色の瓶は、かなり古そうですけど……?
大崎 戦前のものだと思います。カルピスの発売は1919年。水玉模様の包装紙が初めて使われたのが1922年ですから、非常に長い歴史があるんですよ。
写 大正時代からあったんですか。カルピスといえば、中央に描かれた “黒人マーク” のイメージがありますね。
大崎 このマークは1924年から使われていましたが、人種差別につながるという指摘から、1990年で使用中止になっています。現在、容器は瓶からプラスチックになりました。でも、子供のころに飲んだ “あの味” は、今も変わりませんよ。
おおさききよし
1961年生まれ 株式会社ブティックオーサキ代表取締役社長。『大崎潔のアイドルストーリー』(NACK5)など多数のラジオパーソナリティを務める
写真・梅基展央