8月19日、小売り大手セブン&アイ・ホールディングスが、カナダのコンビニ大手「アリマンタシォン・クシュタール」から買収の提案を受けていることが、明らかになった。このニュースが報じられると、悲鳴にも似た書き込みが殺到、生活の一部になっている「セブン-イレブン」が外資に買収されることに戸惑う声が、SNSであふれた。
報道によると、「セブン-イレブン」は、国内に2万1000店以上、世界では合計8万店以上を展開。売上高は2024年2月期で、11兆4700億円を超える。また、セブン&アイの時価総額は、5兆円を超えるという。
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これに対しクシュタール社は、カナダや欧州などの30の国・地域で、コンビニエンスストアやガソリンスタンドなどを1万6700店以上、展開しており、2024年4月期の売上高は約10兆円にも及ぶとされる。
セブン買収のために、クシュタール社が提示した金額は明らかにされていないが、19日の東京株式市場では、買収の期待からセブン&アイ株に買い注文が殺到、前日比400円高と、制限値幅の上限で取引を終えている。
株式市場はすでに大混乱の様相だが、消費者にとってもそれは同じようだ。いまや生活の一部となったコンビニチェーンのなかでも、最大手とされるセブン-イレブン。もはや日本の文化といえるほど浸透していた同チェーンが外資に買収されることに、激しく抵抗する声は大きい。
《私の大好きなセブンではなくなってしまう 本当に悲しい。毎日お世話になっているのに…生きていけない》
《セブンは日本のインフラだから売っちゃダメ》
《国を上げて食い止めてくれ…絶対にダメ》
《一瞬でカナダが嫌いになった》
《セブンの名前だけはどうにか残して欲しい》
当のセブン&アイ・ホールディングスは、買収提案を受けたという報道は「当社から発表したものではありません」と強く否定した。クシュタール社からの提案を受け入れるか、拒否するかについては、まだ決定していないという。
そもそも、米国発祥だった「コンビニ」という業態と、セブン-イレブン。いつしか日本の“顔”というべき存在となったセブンが、外資のものになるのだろうか。
( SmartFLASH )