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新NISA元年! 最新「ほったらかし投資」術が爆誕! ゲイツ、バフェットを自動で “ものまね” せよ!

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2024.11.16 06:00 最終更新日:2024.11.16 06:00

新NISA元年! 最新「ほったらかし投資」術が爆誕! ゲイツ、バフェットを自動で “ものまね” せよ!

「ブルーモ証券」代表取締役兼CEOの中村仁氏

 

 円安、株価の乱高下……不安定な相場が続く今年。そんななかで、これまで本誌で紹介してきた全世界株式ファンドを長期積み立てする「ほったらかし投資」に続く投資法が爆誕していた。

 

 その名も「コピペ投資」。株取引の中心地・兜町に、5月に開業したスマートフォン専業の証券会社「ブルーモ証券」代表取締役兼CEOの中村仁氏(37)が推す投資法だ。

 

「今流行っている『eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)』に、長期投資する方法は正しいと僕も思います。ただ、過去10年で言えば、リスクを取ってテクノロジー株に投資したほうがリターンが高かった。利益を確定させるタイミングもあるので、どっちが正しいか答えは出ません。そこに、iDeCoやNISAのような制度も関わってくるので、金融は考えれば考えるほど難しいんです。それを1から始めて100まで理解するって難しいジャーニーというか、その旅路についていけないと思ったんですね。たとえば、『S&P500がいいよ』って言われても、S&P500の商品って20、30個出てくるわけです。普通は、どれを買っていいかわからないですよ。なので、何かここはショートカットできないのか、と思ったんです」(中村氏、以下同)

 

 

 起業の準備を始めた中村氏は、まず投資初心者100人に「どうやって投資を始めたのか」というインタビューをした。

 

「その結果は、1位は投資経験がある家族、友人に聞くでしたが、2位は書店やYouTubeを見る、3位はXなどのSNSでした。とりあえず、自分よりも知識がある人が何に投資をしているかフォローすることから始めるというのが多かったんです」

 

 こうして生まれたのが、ウォーレン・バフェットやビルゲイツのような著名な億万長者の保有銘柄を完全コピーして、自分のポートフォリオにペーストする「コピペ投資」だ。ちなみにバフェットは、ジョージ・ソロス、ジム・ロジャーズとともに世界三大投資家として知られる人物。その投資先は、バフェット銘柄と呼ばれ、注目を集めている。

 

「ブルーモ証券」のアプリ「ブルーモ」では、前述のバフェットら気になるポートフォリオを選択するだけで、自動で株の買付や資産の再配分を実施してくれる。

 

 さらに、好きな銘柄を買い足すなどポートフォリオを変更することもできるので、バフェット+自分のオリジナルという資産構成も可能だ。

 

「おそらく皆さんがいちばん嫌なのは、自分だけがへんな投資をして損をすることだと思います。でも、成功している投資家のポートフォリオをそのままコピーして投資すれば、少なくともその人より悪くなることはないと思えるでしょう。この安心感が大切なんです。バフェットのポートフォリオは専門家も参考にしていますから、コピペ投資の第一歩としては入りやすいと思います」

 

「コピペ投資」自体は、「ブルーモ証券」のサービスを使わなくても、ほかの金融機関を駆使すれば可能だ。

 

「ただ、米国の個別株やETFの購入金額、銘柄を個人で指定するのは非常に困難ですし、ほかの証券会社さんだと1株単位からの購入となり、金額もかかります。

 

 私たちは0・0001株単位で購入でき自動買付ができるので、最低投資額10万円(取引手数料無料)から簡単にコピペ投資が始められます。

 

 バフェットの会社(バークシャー・ハサウェイ)は四半期ごとに投資先が開示され、ウチのアプリにすぐその情報が反映されます。それをチェックして、金融に対しての興味を深めていただけたら、金融リテラシーを上げることができると思っています」

 

「ブルーモ証券」は5月のサービス開始から約5カ月で口座数は3000を超え、一人あたりの平均入金額は50万円強。年齢層は半分が20代、30代だが、残り半分は40代、50代、60代で、70代の利用者もいる。今後は「ユーザーの声を反映しながら、複数のポートフォリオを作成して資産管理をアプリ内でできるようにするなど、機能の拡充を目指したい」と話す。

 

「『投資はみんなのために』を会社のミッションに掲げていて、複雑で難しい投資をみんながわかるもの、使えるものにしたいと思っています。

 

 まずは、 “コピペ” もわかりやすい入口としてよいと思います(笑)」

 

 立志伝中の投資家のポートフォリオをまねする “コピペ投資” 。あくまで投資は自己判断だが……まねからの挑戦もアリだ。

 

写真・木村哲夫

( 週刊FLASH 2024年11月26日号 )

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