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おおたわ史絵「かかりつけ医」を見つけたいときは「サクラとクレーマー混じりのレビューに気をつけて!」
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2024.12.10 06:00 最終更新日:2024.12.10 07:42
家族とも、同僚とも離れて自分だけの時間を持ちたいあなたへ――有名人に聞く「行きつけの店」の見つけ方。難関・総合内科専門医の資格を持ち、コメンテーターとしても活躍するおおたわ史絵医師が「かかりつけ医」の見つけ方を指南する。
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「かかりつけ医を自分で探すとき、Googleマップなどのレビューを参考にする人も多いと思います。しかし、そこにはサクラとクレーマーがかなり混ざっているくらいに思ったほうがいいでしょう。☆5と1のコメントは疑ってかかれ、ですね。
今は医療用医薬品から市販薬への切り替えが進んでいます。それに、かつてと違ってほぼすべての医師は最新の診療ガイドラインに従っています。
つまり、風邪や軽い病気なら、大病院に行かなくても、近所のクリニックで同じような薬が処方され、薬局で買えるのです。
それ以上の不調を抱えた場合は、身近な人の口コミに頼ったり、他科でも、別の機会に受診して『信頼できる』と思った医師に相談したりするのもいいでしょう。
また、サイトで熱心に情報を発信している医師の多くは、40~50代で脂が乗っています。いかにかつて名医と呼ばれた医師でも、70代を過ぎれば人間は、誰しも衰えてきます。
古い評判に惑わされるべきではないですし、この先も長くつき合うかかりつけ医は、体力気力のある医師がおすすめです」
おおたわ史絵医師
刑務所で受刑者たちの診療に携わるプリズン・ドクターとしても活動する。著書に『母を捨てるということ』(朝日文庫)、『プリズン・ドクター』(新潮新書)など
取材/文・鈴木隆祐