ライフ・マネー
投資のプロが語る「トランプ減税」爆騰株(2)電機ほか
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.02.10 06:00 最終更新日:2018.02.10 09:33
10年間で170兆円の巨額減税。その喧騒のなか、野村證券が顧客限定で配ったレポートを本誌は入手した。投資のプロたちがざわついた、超有望銘柄はこれだ!
【注目爆騰株】
●ソニー(コード:6758)目標株価(上値めど)6500円 減税影響額 約215億円
世界首位のCMOSイメージセンサー、「プレイステーション」シリーズなどで言わずと知れた同社。1月9日(日本時間)に平井一夫社長がラスベガスで米国初公開した犬型家庭用ロボット「aibo(アイボ)」は、リストラの一環で2006年に生産中止となっていた。
業績が回復し、人工知能(AI)を搭載して12年ぶりの復活を果たした。ソニーグループの売り上げはアメリカが約2割。
「米国法人は、減税で浮いた資金で株主への配当額を増やす株価対策をおこなうでしょう」(経済ジャーナリスト・松崎隆司氏)
●ブリヂストン(コード:5108)目標株価(上値めど)6000円 減税影響額約261億円
綾瀬はるかのCMでお馴染みの同社は、タイヤの製造・販売で世界シェアトップをひた走る。傘下のファイアストンは北米最大のタイヤメーカーだ。
世界26カ国に180以上の生産・開発拠点を持つ。2016年12月期の売上高は海外80%(アメリカなど49%、ヨーロッパなど15%、アジアなど17%)。売上構成はタイヤ83%、非タイヤ17%だ。2017年に、ノースカロライナ州の工場に約210億円を投じ、生産力を増強。
「米自動車メーカーの低調で業績も伸び悩んでいたが、自動車業界は景気回復の恩恵をすぐに受けやすく、底堅い銘柄」(同前・松崎氏)
●コマツ(コード:6301)目標株価(上値めど)5200円 減税影響額 約126億円
総合建機メーカー国内最大手、建設機械では世界2位のコマツ。主力製品は、石川県小松市内に展示された世界最大級の大型ダンプ「930E」や油圧ショベル、ブルドーザーなどだ。
ICT建機などIT活用のシステムで世界首位の米・キャタピラー社を追うが、「キャタピラー社の好調に関連して買われている」(経済部記者)。基幹部品は日本で製造し、組み立ての現地化を進めている。2017年、アメリカの鉱山機械メーカー大手、ジョイ・グローバル社(現・コマツマイニング)を買収している。
●シマノ(コード:7309)目標株価(上値めど)18000円 減税影響額 約48.9億円
世界最大の自転車パーツ企業だが、釣り具事業も国内トップクラス。日本以外のアジア、欧州の売り上げが、全体の8割を占めている。環境面で自転車は見直されており、北米地域のシェア拡大が見込まれている。ツール・ド・フランス常連の自転車チーム「チーム・サンウェブ」のスポンサーでもある。
●リコー(コード:7752)目標株価(上値めど)1300円 減税影響額 約30.7億円
コピー機やプリンターなど事務機器大手。買収した「PENTAX」ブランドなどのカメラ事業も展開している。2017年4〜6月期には北米を中心とした約4000人もの人員削減が功を奏し、純利益約107億円を計上。IoT、商業・産業印刷などへの設備投資を進める。
(週刊FLASH 2018年1月30日号)