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投資のプロが語る「トランプ減税」爆騰株(3)医療系

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.02.11 06:00 最終更新日:2018.02.11 09:40

投資のプロが語る「トランプ減税」爆騰株(3)医療系

 

 10年間で170兆円の巨額減税。その喧騒のなか、野村證券が顧客限定で配ったレポートを本誌は入手ーー。投資のプロたちがざわついた、超有望銘柄はこれだ!

 

【注目爆騰

 

●アステラス製薬(コード:4503)目標株価(上値めど)1650円 減税影響額 約126億円 

 

 医療用医薬品メーカー大手の同社。主力に泌尿器領域の医薬、免疫抑制剤などがある。
「現預金は3000億円超。敵対的買収を厭わない積極性で、北米のバイオ企業を買収して拡大。一方で、事業シナジーが見込めない分野の売却は早い」(経済部記者)]
 営業利益は同社が約2600億円。これは国内最大手・武田薬品工業の約1500億円を超える規模だ。虎視眈々と売上高も国内メーカー首位を狙う。

 

●大日本住友製薬(コード:4506)目標株価(上値めど)2000円 減税影響額 約50.4億円

 

 医療用医薬品準大手。2005年に大日本製薬が住友製薬を合併、商号変更して誕生。研究・開発は精神神経領域とガンに注力、北米でのバイオ・医薬品ベンチャーへの積極的なM&Aなどで海外展開。米食品医薬品局(FDA)から、慢性閉塞症肺疾患の治療薬「ロンハラマグネア」の承認を取得し、2018年も堅調な成長が見込まれる。

 

●テルモ(コード:4543)目標株価(上値めど)6000円 減税影響額 約35.7億円

 

 医療機器の製造・販売国内最大手。体温計や検査薬でお馴染みの企業だ。カテーテルや人工心肺装置など、心臓・血管領域に強い。1990年代後半から米国医療機器企業を10社以上買収。国内外でカテーテル販売が好調で、2017年9月にはカリフォルニア州のカテーテル研究開発拠点を稼働させ、生産力を増強した。

 

●武田薬品工業(コード:4502)目標株価(上値めど)7000円 減税影響額 約75.6億円

 

 国内製薬会社トップ。ガン、消化器系疾患、中枢神経系疾患に重点を置く。2015年5月に、山中伸弥教授の京大iPS細胞研究所に10年間で220億円の投資に合意。社長はフランス人のクリストフ・ウェバー氏。ほかの製薬メーカーと同様M&Aに積極的で、2017年2月までに、約6400億円かけ米ARIAD社の買収を完了した。

 

●オリンパス(コード:7733)目標株価(上値めど)4900円 減税影響額 約44.1億円

 

 光学・電子機器メーカー大手。消化器内視鏡をはじめ医療分野に強みがあり、消化器内視鏡の世界シェアは7割を占める。同分野で世界一の企業だ。デジカメ、録音機なども販売する。2017年4月に医療用画像処理システムを手がける米ISM社を買収。同社は米国内の大学病院に納入実績があり、シェアを地道に伸ばしている。

 

(週刊FLASH 2018年1月30日号)

 

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