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健康食品による健康被害なんと約25%が「青汁」だった
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.02.27 11:00 最終更新日:2018.02.27 11:57
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痩せる、若返る、元気になる! そんなうたい文句につられて買ってしまった健康食品は、どんな家庭にも必ずあるもの。
しかし最近、健康食品をめぐるトラブルが急増している。健康になるはずと思って口にしたところ、逆に体調を崩してしまったというのだ……。特に人気なのが「青汁」だろう。
だが、青汁こそ、もっとも多くの被害報告が寄せられている健康食品なのだ。不足しがちな栄養分を手軽に摂取できるという触れ込みだが、2017年の消費者庁と国民生活センターによる「事故情報データバンクシステム」に収集された健康被害の、約25%が青汁によるものだ。
「それだけ多くの人が飲んでいる、ということです。個人的な意見ですが、青汁は怖いと思います。もともと、植物にはアルカロイドという毒性の強い物質を含むものがあります。ほかにもさまざまな植物中の化学物質を青汁は濃縮しているわけです。
大手メーカーであれば、アルカロイドの含有量も調べて製品化していますが、中小メーカーでは、そういう知識さえないところも少なくないです」(科学ジャーナリスト・松永和紀氏)
国立健康・栄養研究所健康食品情報研究室の千葉剛室長もこう話す。
「青汁と一概に言っても、メーカーによってアシタバ、ケール、大麦若葉など、入っているものも量もバラバラ。たとえばアシタバの青汁なら、そこに由来するビタミンやミネラル、食物繊維は摂れると思いますが、明らかに健康に効果があるというデータは、いまのところありません」
健康になるはずが「健康被害」になっては、本末転倒だ。
(週刊FLASH 2018年2月13日号)