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【達人のポイント投資】クレカのポイントで株の運用を!
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.03.17 20:00 最終更新日:2018.03.17 20:00
株や仮想通貨に手を出すのが不安な人に、おすすめの運用法がある。カード会社のポイントやマイレージサービスなどを最大限に利用するためのポータルサイト「ポイ探」を運営する、菊地崇仁さんが語る。
「クレジットカードのポイントを利用して、投資できる場が広がっているんです。これなら元金はゼロですから、生活への影響は少ないです。今こそ、ポイント投資のチャンスです」
カードを使うことでもらえるポイントは、言ってしまえばおまけのようなもの。これを投資に回して、成功すれば丸儲け、失敗したとしても自分の懐ろは痛まないというわけだ。
60枚のクレジットカードを所有し、年会費だけで100万円以上を支払う「カードのプロ」菊地さんに、ポイント投資をはじめとした最新のポイント&クレジットカードの活用術を聞いた。
2016年12月、先陣を切ってポイント運用サービスを開始したのはセゾンカードの「永久不滅ポイント」。1ポイントで約5円の価値がある。
運用は100ポイント単位でおこない、1ポイント単位で取り出せる。利用方法は簡単。セゾンカードの会員サイト「Netアンサー」にログインし、「ポイントを使う」のなかから「ポイント投資」を選んで、コースを選択。
選択できるのは外国株式や外国債券を中心に投資し、高配当を狙うアクティブコースと、国内債券中心のバランスコース。系列の投資顧問会社が運用する投資信託の運用状況に応じてポイントが増減する。
「これは疑似運用と呼ばれるもので、おカネではなくポイントそのものが変動するのが特徴です。ポイントは好きなときに取り出せて、永久不滅ポイントとして使うことができます。仕組みもわかりやすく、手軽に始められます」(菊地さん・以下同)
2017年7月末時点で、このポイント運用を経験した人は5万7000人、一人あたりの運用ポイント額は平均1350ポイントだという。
これが火つけ役となり、インヴァスト証券が2017年7月、楽天証券が2017年8月に、ポイントによる投資サービスを開始した。
「インヴァスト証券の場合、証券口座と、クレジットカードであるインヴァストカードを作ります。このカードによる決済で発生したポイントは、自動的に自分の口座に送られ、海外ETF(上場投資信託)の積み立て投資に使われます。安定重視、バランス重視、リターン重視の3コースから、自分の好きなものを選んで投資します」
上場投資信託とは、売買の制限が多い投資信託を上場させることで、取引の自由度を高めた投資商品。低コストで、少額での運用が可能として、とくに海外で人気を集めている。
インヴァストカードのウェブサイトでは、10年間、運用することで積み立て資産が2倍になるグラフが、過去のシミュレーションをもとに紹介されている。
「楽天証券でも同様に口座を作ると、楽天スーパーポイントを投資信託の購入に回すことができます。こちらは特定のファンドだけでなく、取り扱うすべての商品から選べます」
ちょっと貯まったらすぐ使ってしまうよりも、将来的にはずっとお得といえそうだ。
●セゾンカード(永久不滅ポイント)
【ポイントを使った「疑似投資」。アクティブコースでは年間15%程度の変動が予想されるが、スタートからこれまでに約20%ポイントが上昇している】
●楽天カード(楽天スーパーポイント)
【楽天市場のアカウントと楽天証券のアカウントを連携させることで、楽天スーパーポイントを投資信託の買い付けに利用できる。ただし楽天証券に口座を開く必要がある】
●インヴァストカード(インヴァストカードポイント)
【「元手資金ゼロからの資産運用」をうたっており、カードのポイントは自動的にインヴァスト証券の口座へ送られ、海外ETFの自動売買積み立てに回される】
(週刊FLASH 2018年2月27日号)