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【ニャイス・トゥー・ミート・ユー!】帽子屋さんのねこ
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.04.28 11:00 最終更新日:2018.04.28 13:46
宮古島の繁華街にある「nufunufu」は、お客の要望に応えてさまざまな帽子を作ってくれるお店。入口では、美しい毛並みの白ねこ「まゆ」がたたずんでいる。初めて見た人は置き物と間違えるほど。
まゆは2013年9月、店長・比嘉綾乃さんの友人の仲里真弓さんが、近所のゴミ置き場に捨てられていたのを保護した。
「生後約1カ月で目ヤニだらけ。かぜをひいていたので、すぐに動物病院で手当てしてもらいました」(仲里さん)
しかし、仲里さんのマンションはペット飼育不可。そこで、比嘉さんが引き取ってお店で飼うことに。
「宮古の方言でねこのことを『まゆ』っていうんです。連れてきたのも真弓さんだし、じゃあ名前は『まゆ』にしようと(笑)。
まゆが来て間もないころ、近くで掃き掃除をしていて、金物のチリトリを地面に落としてしまったことがありました。バーン! と私自身がびっくりするほど大きな音がしたのに、この子はぴくりとも動かなくて。それで、まゆは耳がほとんど聞こえていないと気づいたんです」(比嘉さん)
そのため、まゆが小さいころは、店の前の道路に飛び出したりしないよう比嘉さんは細心の注意を払った。隣で雑貨店を営む女性が、そんなまゆを心配し、2年ほど前から比嘉さんの留守中、何かとまゆの面倒を見てくれている。仲里さんも週に1度は、まゆの様子を見に店へやってくる。
人が撫でると手をペロペロと舐め返してくれたりと、人懐こい性格のまゆ。
「これまで、嚙んだり引っかいたり、というようなことはほとんどないです。ほかのねこにやられても、やり返さないし怒りません。人にもねこにも優しいねこです(笑)」(比嘉さん)
まゆの姿を見たのがきっかけで、帽子を何個も注文してくれた人もいる。ただ優しいだけではないのだ!
(週刊FLASH 2018年2月20日号)