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「もとは節税対策」アパホテル成長の陰に創業者の影武者戦法
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.05.07 11:00 最終更新日:2018.05.07 11:00
アパホテルの創業者・元谷外志雄代表が、4月29日放送の『がっちりマンデー!!』(TBS系)に出演した。
アパホテルといえば、ド派手な服装と帽子がトレードマークの元谷芙美子社長がお馴染みだ。夫である元谷氏がテレビに出演することは滅多にないという。
スタジオに登場した元谷氏は、茶色のジャケットに紫色のシャツとサングラス姿。司会の加藤浩次も「刺されるかと思いましたよ」と漏らすほどの目立つ格好。
番組冒頭で、加藤がアパホテルの名前の由来について質問すると、元谷氏は「『A』『P』『A』で『アパ』。覚えやすいでしょう? だからネットで予約もしやすい。(創業の)1997年のときに、『これからネットで検索する時代が来るときに覚えやすくて、短くてなおかつ “環境” という言葉を入れて欲しい』と。『Always Pleasant Amenity』=いつも気持ちのいい環境」と説明した。
ここで加藤から「これも(妻の)社長が考えたんですか?」と聞かれた元谷氏は「俺! すべて(笑)」と即答する。
続けて「なぜ社長ばかりテレビに出るのか」と尋ねられると、「(妻は)旅館でいうところの女将。人をもてなすのにちょっと俺はイカツイじゃないですか? だから、天真爛漫な社長(の方)が向いている。お前がやれって」と振り返った。
さらに加藤が「実権を握っているのは(どちらか)?」と迫れば、「いや実権ちゅうか、もともと俺の会社だから。(本当は自分が)あんまり映らない方がいいんだけど(笑)」と話す。
もともとは信用金庫の社員だったという元谷氏。その後、住宅販売や賃貸マンションを扱う会社を起業し、分譲マンションを手がけた。扱う物件が増え、「節税対策のために始まった」のがアパホテルだったという。
番組では「すべての物件は(自ら)見て決める」「すべてのリスクは俺がとる」と明言していた元谷氏。アパホテルの成長の陰には、彼の影武者戦法があったのだ。