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名人戦の賞金は1400万円…知られざる「棋士の懐具合」
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.05.15 16:00 最終更新日:2018.05.15 16:00
「名人戦の賞金額は1400万円前後と言われており、それに七番勝負の対局料が約1000万円、名人になると月収として月100万円がもらえます。名人の地位が稼ぎ出す額は、3600万円から4000万円と見積もられています」(観戦記者の椎名龍一氏)
2017年、佐藤天彦名人の獲得賞金・対局料は、ほかの棋戦も合わせると7255万円。そこに至る道は険しい。
名人への挑戦権を得るには、A級からC級2組までの5つのクラスごとに毎年おこなわれる、順位戦で勝ち上がり、A級で優勝しなくてはならない。
「順位戦の対局料が事実上の棋士の月給になっています。A級は月70万円ほどとされ、クラスがひとつ下がればB級1組で50万円ほどと、2、3割ずつ減っていきます」(同前)
図は、クラス別の月給推定額だ。
「特に下のクラスでは、生活をかけた激闘が繰り広げられている。命がけで戦う多くの棋士がいるうえに、名人戦が成り立っているのです」(同前)
※観戦記者などへの取材に基づく推定額。順位戦人数は第76期
(週刊FLASH 2018年4月24日号)