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サラリーマンの小遣い大調査/年収1000万円でも4万8520円…
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.05.23 08:00 最終更新日:2018.05.23 08:15
「あの家の人、いくら小遣いもらってるんだろう……」
隣の芝生の様子は誰もが気になるもの。そこで今回、本誌読者世代の「月の小遣い」を徹底調査。金額とその使い道から、二極化の様子が浮かび上がってきた……。
「最近のいちばんの趣味は、テニス。僕らは若いうちから『メタボはダメ』ということを言われ続けてきた最初の世代なので、とにかくダイエットには敏感で、腹が出ないように気をつけています。会社が法人契約しているフィットネスクラブには、30代から通い続けていますよ」
そう語るのは、48歳のサラリーマン・Aさん。金融機関に勤め、妻と2人の子供がいる。年収は1200万円ほどだ。とにかく体を動かすのが好きで、約5万円の小遣いのうち、2万円近くはその目的のために使っているという。
「残りは昼食代と、服を買うのが好きなので衣料品代に回すことが多いですね。おかげで、仲間と飲みに行ったりする余裕はあまりありません」
今回、本誌が調査対象としたのは、30〜50代の「既婚」「配偶者・子供と同居」「世帯年収1500万円未満」の男性3638人。調査の結果、平均世帯年収は698万円、月の小遣い額は平均3万220円であることが判明した。
世帯年収別の小遣い調査の結果を見て、まず感じるのは、年収が高くてもそれほど小遣いの額は上昇しない、という点だ。エコノミストの森永卓郎氏に、結果を見ながら解説してもらった。
「年収が1000万円以上あっても、月の小遣いの平均は4万8520円ですか。以前と比べて、サラリーマンが使えるお金の自由度が、まったくなくなってきているように感じます。
バブルのころは、お父さんのお小遣いの平均額は、月に7万円台だったんです。だから1000円のランチを食べて、飲みにも行けたんですね。
たぶん現在は、家計全体が圧迫されていて、稼いだからといってお父さんのところにお金が回ってはこない、ということなんだと思います。
景気が悪くなると真っ先に切られるのがお父さんの小遣いで、景気がよくなっても最後にしか上がらないのがお父さんの小遣いなんです」
年収1000万円以上でも、月にかける外食の金額は平均1万6848円。平日のランチ代として20日間で割ると、840円程度だ。
「外食に関しては、高所得層だからといって贅沢をしているわけではない、といえそうです」(同前)
それでも、テニスを楽しんだりする余裕があるのだから、Aさんの生活は恵まれている。