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廃車同然から復活『今際の国のアリス』で大破したセドリック330型を2年半かけて修復したオーナーの執念「あの世から引きずり戻してきた!」

ライフ・マネー 記事投稿日:2026.10.04 06:00 最終更新日:2026.10.04 06:00

廃車同然から復活『今際の国のアリス』で大破したセドリック330型を2年半かけて修復したオーナーの執念「あの世から引きずり戻してきた!」

Netflixドラマ『今際の国のアリス Season2』の日産セドリック330型2200デラックスのオーナー「火曜日のりょう」さん

 

 アルバイトで生計を立てる「火曜日のりょう」さん(29)の自慢の一台は、ドラマ『今際の国のアリス』シーズン2で、日産フーガと衝突し、大破・炎上した日産セドリック330型2200デラックスである。

 

 廃車同然だったこの劇用車を引き取り、自らの手で修復。車検を通し、いまでは日常の足として使っているという。何が彼を、この車の再生へと駆り立てたのか。その真意を探るべく、自宅を訪ねた。

 

 田畑の広がる道沿いにある瓦屋根を載せた重厚な門をくぐると、竹や雑木が生い茂る一角が現れる。その奥には、13台もの旧車が並んでいた。ナンバーのない車やタクシーに交じり、フロントとボディの色が異なる一台が、こちらを向いている。

 

「ここには、330型のセドリックが2台、Y31型が3台あります。中学生のころ、DVDで『西部警察』(テレビ朝日系)を見て衝撃を受けたんです。刑事ドラマで爆破やカーアクションが繰り広げられていた時代を知らない世代なので、本当に驚きました。

 

 じつは330型のセドリックは、『大都会』(日本テレビ系)のころから登場し、『西部警察』でも石原軍団が使い続けていたんです。それですっかりセドリックに魅了され、集めるようになりました」

 

 2023年、旧車のイベントに参加していたりょうさんは、セドリックのオーナー仲間に「Xに330のセドリックの部品取り車が出ているよ」と聞いて、すぐに連絡を取った。Xに投稿していたのは、劇中車専門の会社「ワンダーフォーゲル」だった。

 

「Xに投稿された写真を見て、『今際の国のアリス』で破壊されたセドリックだとわかりました。作品自体は観ていなかったのですが、ドラマの中で、クジラクラウン(トヨタの4代めクラウン)や日産プレジデント、330型セドリックが壊されたという話だけは耳にしていました。

 

 どれも僕が乗りたかった車なので、『罰当たりなことをしたな』と思っていたんです。だから、すぐに『アリス』の劇用車だとピンときました」

 

 りょうさんほどのマニアになると、同じ車種でも違いがわかるという。

 

「『西部警察』では、一度ぶつけた車を塗装し直してもう一度使う、ということがよくあるんです。車のグレードはもちろん、ドアのどこが少しへこんでいるか、どこにサビが浮いているかといった状態を見れば、『これ、同じ車だ』とわかります。

 

 いまでは、旧車を壊す作品も少ないですからね。現車を確認したとき、スタッフの方に『これ、《アリス》に使われた車ですよね?』と尋ねたところ、『そうです』と言っていました」

 

 自動車整備士の資格を持つりょうさんは、自ら部品を探してコツコツと補修を重ね、2年半かけて走れる状態まで復元。車検も無事に通した。

 

「自分の人生に意味があったとしたら、これだな、と思いました。ぶっ壊されたセドリックを自分で直して、墓というか、あの世から引きずり戻してきたわけです。なかなかドラマチックな話だなと自分でも思います」

 

 さらに驚かされるのは、取り外したドアやボンネットなどの破損部品も保管していることだ。つまりこのセドリックは、走れる現在の姿から、劇中で大破した当時の姿へ戻すこともできる。

 

「今年5月、『第7回 商用車ミーティング関東 in 長柄』に壊れたフェンダーやバンパーにつけかえて車を展示してみたら、反響がすごかったです。YouTubeやInstagramにインタビューの動画があがっていました。たぶん、この車が人生でいちばん輝いた瞬間だったと思います(笑)。いつか西部警察の『マシンX』とコラボできたらいいですね」

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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