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『あぶない刑事』ユージの“愛車”が30年ぶりにオークション出現「大きな鍵&ポスター」とともにファンの元へ

ライフ・マネー 記事投稿日:2026.10.04 06:00 最終更新日:2026.10.04 06:00

『あぶない刑事』ユージの“愛車”が30年ぶりにオークション出現「大きな鍵&ポスター」とともにファンの元へ

映画『あぶない刑事リターンズ』(1996年)に登場したアルファロメオ164 スーパー24V(1996年式/走行距離1万3856km)とオーナー・山本治孝さん

 

 映画『あぶない刑事リターンズ』で、柴田恭兵演じるユージの愛車として登場し、覆面パトカーの役目を担ったのが、白とシルバーのツートーンに仕立てられたイタリア製のフラッグシップセダン、アルファロメオ164スーパー24Vだった。

 

 撮影終了後、この車両は朝の情報番組『ズームイン!!サタデー』(日本テレビ系)の視聴者プレゼントとして提供され、当選者のもとへ届けられた。それから約30年、長く表舞台から姿を消していた一台が、日本最大級の中古車オークション、いわゆるオートオークションに突然、姿を現した。現在のオーナーである山本さんが振り返る。

 

「僕は毎日3、4時間、オートオークションの出品情報をチェックしています。2026年8月19日、そのなかで、白とシルバーのツートーンのアルファロメオが目に留まりました。この仕様は非常に珍しく、僕が知る限り、日本国内に多くても4、5台あるかどうかという希少な車です。しかも、僕は『あぶない刑事』の大ファン。見つけた瞬間『もしかすると、あの劇中車ではないか』と思いました」

 

 その一台が出品されていたのは、事故車や不動車などを扱う「事故現状車コーナー」だった。

 

「走行距離はわずか1万3800km。外装や内装の状態を写真で確認すると、長い間、動かされずに保管されていた車だと推察できました。さらに気になったのが、後部座席に残されていた、テレビ番組での贈呈式などで使われるような、大きな鍵です。そこに舘ひろしさんが写ったポスターのようなものが、ちらりと見えたんです。『これは本当に、あぶ刑事の劇中車かもしれない』と、期待値が上がりました。『あぶない刑事』ファンの父も『絶対に劇中車だ。これは買うしかない』と言うんです」

 

 山本さんは無事、オークションで落札。実車はエンジンがかからず、ブレーキも固着していた。タイミングベルトも切れており、約30年間、動かされていなかったことを考えれば、燃料系や駆動系、車体下部などにも相応の劣化が及んでいると考えられた。車両の状態は、山本さんにとって想定の範囲内だった。

 

 しかし、どうしても確かめておきたいことがあった。このクルマが本物の劇中車であるという、たしかな証拠だ。そこで、前オーナーに連絡を取った。

 

「そうです。あれは僕が当てたクルマです」

 

 そうはっきり答えたあと、当時の経緯を語ってくれた。

 

「はがきを1枚出したのですが、応募したことすら忘れていたころ、突然、テレビ局から電話がかかってきました。生放送だったようで、いきなり『おめでとうございます!』と言われ、本当に驚きました。

 

 その後、しばらく乗っていたのですが、走行距離が1万3000kmを超えたころ、タイミングベルトが切れてしまいました。僕はクルマに詳しくありませんし、近くにディーラーもなかったので、『いつか修理しよう』と思いながら倉庫に保管していたんです。それから、そのまま30年近くが過ぎました。

 

 ある日、『使わなくなった農機具を買い取ります』という業者が飛び込みでやって来て、あのクルマのことを思い出しました。それまで手放すつもりはありませんでしたが、このまま眠らせておくのも忍びない。大切にしてくれる人のもとへ届けばいいと思い、この機会に手放すことにしました。クルマの価値をわかっている人に届いてよかったです」

 

 アルファロメオが本物の劇中車であることが確認できた。その瞬間、山本さんは思わず歓喜の声をあげたという。

 

「さすがに声が出ましたね。『やった!』って(笑)。うれしくて、発見から確認に至るまでの経緯をXに投稿したところ『譲ってほしい』という申し出が殺到しました。でも、売るつもりはありません。僕自身、希少車のコレクターですから、このまま大切に保管します。すぐに修理する予定はありませんが、もし部品取り車との縁があれば、再生に取りかかるかもしれません」

 

 スクリーンを駆け、懸賞によってひとりの視聴者のもとへ渡ったアルファロメオ164。約30年の眠りを経て発見された一台は、山本さんのコレクションに加わり、再び人々の前に姿を見せる日を待っている。

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出典元: 週刊FLASH 2026年10月13日号

著者: 『FLASH』編集部

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