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2018上半期「多すぎた謝罪会見」でわかった上手な頭の下げ方

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.06.26 11:00 最終更新日:2018.06.26 11:00

2018上半期「多すぎた謝罪会見」でわかった上手な頭の下げ方

 

 SNSであっという間に炎上する時代に、うまく火消しできた人と、油を注いだ人。その頭の下げ方に違いはあるのか? ビジネスにも効く謝罪のポイントをエキスパート3人が徹底診断した!

 

 まずは2018年上半期の謝罪会見ベスト3とワースト3を発表する。

 

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【ベスト1】宮川泰介(日大アメフト部) 30点

 

 悪質タックルをした本人がコーチの指示を暴露。関学監督が勇気に敬意を表した。

 

【ベスト2】小室哲哉 23点

 

 妻・KEIKOの帰省中に看護師と密会。会見での引退発表で問題は収束に向かった。

 

【ベスト3タイ】大竹まこと 22点

 

 娘が大麻所持で逮捕。自身の監督不行き届きを謝罪しながら、娘の私生活の質問には毅然と対応した。

 

【ベスト3タイ】TOKIOメンバー4人 22点

 

 山口から辞表を託されたと明かした城島。4日後、山口は解雇。

 

 

【ワースト1タイ】谷岡郁子(至学館大学学長) 2点

 

「そもそも伊調馨さんは選手なんですか?」という高圧的な発言が物議を醸した。

 

【ワースト1タイ】内田正人(日大アメフト部前監督) 2点

 

 大学名の間違い、ピンクのネクタイなど、話の内容以前の問題でバッシングを受けた。

 

【ワースト3】今村岳司(前西宮市長)

 

 仕事始め式の日に新聞記者に「殺すぞ」と発言。謝罪会見の1カ月後に辞任した。

 

「謝罪はイカリ(怒り)をリカイ(理解)に変えるためのもの。日大の宮川選手はひどいおこないをしたけれど、相手選手の父親からも理解が得られた。お手本のような謝罪だったと思います」

 

 吉本興業で過去に35年間、謝罪会見を取り仕切ってきた竹中功氏が語る。大炎上していた宮川選手への風当たりは、会見のあと180度変わった。

 

 図は2018年のおもな謝罪会見を点数づけしたものだ。その応対によって、騒動は大きくも、小さくもなる。弁護士法人・響の徳原聖雨弁護士が例を示す。

 

「TOKIOの4人は、グループのメンバーとして、当事者のように真摯に対応していました。また、会見場への出入りにも気持ちがこもっていた。

 

 その対極がコインチェックの和田晃一良前社長です。最初に着席する際、和田社長は頭を下げなかった。コメントも用意したものを棒読みしただけで、回答は隣席の取締役まかせでした」

 

 謝罪の際の心構えを、コラムニストの小田嶋隆氏が語る。

 

「保身や打算を考えずに、きちんと説明することです。日大の内田正人氏は、監督は辞任したが、常務理事というポストを失うことを防ぎたかったのでしょう。しかしその結果、アメフト部のみならず大学本体を揺るがす最悪手を打ってしまった」

 

 SNS全盛時代、遅きに失すれば悪評が広がり、誠意がなければ炎上は免れない。“早くてうまい” が謝罪にも求められている。

 

2

3

4

 

竹中功
謝罪マスター。吉本興業で宣伝広報室を設立。35年間、同社の謝罪会見を取り仕切ったあと、独立

 

徳原聖雨
大阪市立大学法科大学院卒。示談のエキスパート。『バイキング』(フジ系)出演中

 

小田嶋隆
コラムニスト。『たまむすび』(TBSラジオ)や『TIME LINE』(TOKYO FM)で時事問題を解説する。

 

(週刊FLASH 2018年6月12日号)

 

 

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