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プロ麻雀リーグを発足させたサイバーエージェント社長の雀鬼伝説

ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.07.18 16:00 最終更新日:2018.07.18 16:00

プロ麻雀リーグを発足させたサイバーエージェント社長の雀鬼伝説

 

 7月17日、一般社団法人「Mリーグ機構」が、2018年10月からプロ麻雀リーグ『Mリーグ』を発足させることを発表した。「Mリーグ機構」の代表理事を務めるのは藤田晋氏(45)だ。
 

 インターネット広告会社「サイバーエージェント」の経営者である藤田氏は六本木のマンションに自宅を構え、相模湾を一望できる「1億円別宅」を持つなど日本を代表する大社長。総資産は1300億円超といわれている。

 

 

 藤田氏が必ず特技として公言しているのが「麻雀」だ。2014年にはプロ雀士も参加したオープントーナメント「麻雀最強戦」で優勝するなど実力者として知られている。

 

 そんな藤田氏の「雀史」を振り返ろう。

 

 福井県で生まれ育った藤田少年。麻雀を覚えたのは中学生時代の「ファミコン」からだった。

 

 じつは、将棋でも類まれな才能を発揮していた藤田少年。小学4年生のとき、将棋で福井県の小学生チャンピオンになったものの、麻雀の“流れ”を読む面白さとスピード感に引き込まれていく。

 

 高校を卒業し、相模原にキャンパスを構えていた青山学院大学に進学すると真っ先に向かったのは「町田駅前の雀荘」だった。

 

 高校時代から『近代麻雀』を読み漁り、友人の家にたむろして卓を囲んでいた藤田青年。もちろん上京してからは毎日、雀荘に入り浸り。厚木の雀荘で働くまで、1年半ほど通い詰めていたという。

 

 そこでの出会いがいまの事業につながった例もある。同じ時期、「町田駅前の雀荘」に通っていた客に将棋棋士の鈴木大介九段(44)がいたのだ。

 

 雀荘通いから20年ほど経ったのち、藤田氏と鈴木九段は麻雀大会で再開。そこから幾度となく麻雀イベントや番組で共演するうち、鈴木九段からの提案で藤田氏が経営する「AbemaTV」で「将棋チャンネル」が開設された。このチャンネルが藤井聡太ブームに一翼を担ったのは記憶に新しい。

 

「麻雀熱」は、大社長となったいまもまったく冷めていない。タイトル戦など含めて実戦は年間100戦と自称。前述の「麻雀最強戦」に臨む前、「大会に向けて3カ月前からスケジュールを調整」「週2回麻雀を打つ」「大会1週間前にはプロ8名を招き、別荘で2泊3日の麻雀合宿」など本気の環境を作ったとブログで明かしていた。

 

 そして、会社経営にも麻雀の影響が……。

 

「新規事業が多いサイバーエージェントでは、社内で事業コンペがあります。普通なら業績順に表彰していくのですが、藤田社長が『それではおもしろくない』と業績上位4部署の代表者に麻雀を打たせて最優秀事業を決めたことがありますよ」(社員)
 

 冒頭の「Mリーグ」にはサイバーエージェント社のチームも参戦する。社員たちが業務で鍛えた実力を見せる日が来るかもしれない。

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