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数年で株価2倍も?「10万円未満で買える期待銘柄」【その1】
ライフ・マネーFLASH編集部
記事投稿日:2018.07.20 16:00 最終更新日:2018.07.20 16:00
50歳前後ともなれば、すぐそこに「定年」という未来が待っている。年金の収入は現役時代よりも大幅減となる。この機会に老後資金をなんとかしておかなければ……。
というわけで、10万円で始める「アラフィフのための投資法」を専門家に聞いた。ずばり「株式投資」をすすめるのは “相場の福の神” を自称する「財産ネット」企業調査部長の藤本誠之氏だ。
「預金の金利なんて、ほとんどゼロに近い状況。将来性のある企業に投資して、成長の果実を取るほうが、よっぽど理にかなっているし、儲かります。株はあくまで、値上がりを期待して買うものです」
とはいえ、値上がりする銘柄を見つけるのは難しい。そもそも、10万円未満の元手で買える優良株はどれくらいあるのだろうか。
「正直、10万円未満だと、銘柄が相当限られます。しかしそのなかでも、まったく他社とは違う、独自のビジネスモデルを持っている会社がおもしろいと思います。ひと言でいえば “変わった企業” ですね」(藤本氏・以下同)
藤本氏は年間300社を訪問し、社長と面会している。その藤本氏が「2~3年で株価が2倍以上の値上がりを期待できる」という前提で、推奨銘柄を厳選してくれた。まずは5つ紹介しよう。
■IBJ
少子高齢化対策は、人口減少が進む日本にとって喫緊の課題だ。その背景には未婚者の増加がある。その点で注目されているのが、結婚したい男女を支援する “婚活ビジネス” だ。IBJは、この婚活ビジネスで急成長している。
「この会社は、自社で結婚相談所を運営していますが、入会金、会費を他社より安く抑え、代わりに成婚手数料を高くすることで、顧客とウィン・ウィンの関係を築いています。
また、ネットのマッチングサイトを運営したり、婚活パーティを数多く開催したりして、登録者を結婚相談所に呼び込んでいるんです。国策に沿っているので、成長性は十分あります」
■イントラスト
現代のさまざまな場面で発生する、債務をめぐるトラブル。そういった場合の総合保証サービスを担うのが、イントラストだ。
「とくに家賃保証のビジネスが、いま追い風です。賃貸契約の際、以前は必ず連帯保証人を立てていましたが、最近は保証人になる人が減っています。そこで、連帯保証人を代行するビジネスを始めたんです。
同社はほかにも、離婚した後の養育費保証や、医療機関向けに医療費や介護関連費用の支払いが遅延した際の保証などもおこなっています。近年は離婚が増えていますから、今後、養育費保証の分野で大化けするのではないでしょうか」
■オエノンホールディングス
本業を守りつつ、新規事業に積極的に挑戦しているのが、酒造業者を中心としたオエノンホールディングスだ。
「合同酒精の持ち株会社ですが、ポイントは2つあります。ひとつは本業というべき酒造部門。2018年にしそ焼酎『鍛高譚』を大リニューアルして、シソの香りをアップしました。これが人気商品になっています。
そしてもうひとつは、酵素医薬品の分野に進出して、成功しています。乳糖を分解する酵素『ラクターゼ』のシェアは、国内トップ。世の中の変化に合わせ、新しい分野にも進出しているのです」
■ディー・エル・イー
ディー・エル・イーは、動画広告マーケティング、スマホアプリの企画開発、映画・テレビの映像コンテンツ制作など、多彩なビジネスを手がけている。
「フラッシュアニメで人気となった『秘密結社 鷹の爪』の制作に携わったり、東京ガールズコレクションの運営会社を買収したりして、話題になりました。
キャラクター商品を販売するなど、多くの著作権ビジネスを展開しています。国内だけではなく、アジア市場にも進出し、さらにビジネスを拡大しています」
■ネットマーケティング
広告サービスの分野で市場が拡大しているのが、成果につながらなければ広告費が発生しない「アフィリエイト(成果報酬
型)広告」。ネットマーケティングは、そんなアフィリエイト広告に参入して、急成長を遂げている。
「アフィリエイト事業のほか、『Omiai』という恋愛マッチングサイトも運営しています。未婚の男女が職種や休日の過ごし方など、いろいろなキーワードで相手を検索できるんですが、これも婚活ビジネスの一種といえます」
(週刊FLASH 2018年7月10日号)